太陽の不都合な真実 異常気象の陰で蠢く裏NASA/ムー民のためのブックガイド

文=羽仁 礼

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    太陽の不都合な真実 異常気象の陰で蠢く裏NASA

    飛鳥昭雄 著

    サイエンス・エンターテイナー飛鳥昭雄の宇宙論

     本誌でもおなじみ、飛鳥昭雄御大の新刊である。
     サイエンス・エンターテイナーを自負するだけあって、これまでの著書と同様、独自情報に基づくものも含めた、怪しいアイテムや話題のてんこ盛りである。
     地球温暖化は二酸化炭素とは無関係、ガイア生命体と金星は木星から生まれたといった諸説は、以前他の人物も唱えたが、太陽系全体の温暖化、プラズマ宇宙論、プラズマホールやプラズマトンネル、グレートウォールなども、矢継ぎ早に打ち出されていく。
     こうなると、完全に咀嚼しながら読み進めるのも、少々難儀となる。
     そしてテーマは、エリア52で暗躍する裏NASA、HAARPを超えるN-HAARP登半島地震なども人工的に起こされたとも述べる。
     本書では、宇宙規模で進行中の異変と、それと平行して、あるいは便乗する形で進行中の陰謀という、ふたつの主題が、交錯する形で語られている。
     最近、ディープステート陰謀論に押され気味で影が薄かった、ロックフェラー・ロスチャイルド陰謀論も、本書では健在だ。
     エピローグのタイトルである「情報の渦から真実をつかみ取れ」というメッセージは、本書の正しい読み方を、著者自ら読者に示しているものかもしれない。

    ビジネス社 1870円(税込)

    (月刊ムー 2025年8月号掲載)

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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