2025年はエリア51の真実が明かされる年になる!? 極秘情報“機密解除”の期限が迫る
米ネバダ州モハーベ砂漠に位置する軍事基地「エリア51」。世界屈指の“謎に包まれた施設”だが、来たる2025年はエリア51の極秘情報が暴露される年になるかもしれない。
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UFOとエイリアンに関する“疑惑の宝庫”である米ネバダ州の空軍施設「エリア51」。そこに、学術調査という意義ある目的ながらも“無断で”足を踏み入れた学者がいた。夜間に極秘潜入した「エリア51」で彼が目撃した光景とは――。
1848年に米カリフォルニアで金鉱が発見されたニュースは世界を駆け巡り、文字通り一攫千金を狙って国内はもとより世界中から多くの人々がアメリカ大陸西部を目指す「ゴールドラッシュ」の時代を迎えた。
翌年の1849年、金を求めてカリフォルニアに向かった人々は「フォーティーナイナーズ(49ers)」と呼ばれ、中には数十台の幌馬車で編成した大規模な開拓団の姿も少なくなかった。
しかしこの時代、アメリカ西部の砂漠地帯の正確な地図は完成されておらず、砂漠で路頭に迷った一団からは死者や行方不明者なども出る困難で危険な旅路を余儀なくされるケースもあった。モハーヴェ砂漠の北に位置する深く乾燥した盆地で命を落とした者が13人にものぼったことから、この時期に一帯が「デスバレー(死の谷)」と呼ばれるようになったほどだ。
カリフォルニア出身の人類学者、故ジェリー・フリーマン(1942~2001)は、このゴールドラッシュ時代のフォーティーナイナーズに学術的興味を持ち、かねてから彼らの旅路を辿る調査旅行の計画を胸に抱いていた。
しかし、そのルートの一部には悪名高い空軍施設「エリア51」の敷地内が含まれていた。当然だがその一帯は厳重に立入が禁止されている。
フリーマン氏は、あくまでも学術調査であることを力説して空軍に許可を申請していたのだが、軍は断固として民間人の立ち入りを認めなかった。フリーマン氏はカリフォルニア州選出のマッケオン下院議員に働きかけ助けを借りたが、それも叶わなかった。
そして最初の申請から5年が過ぎた1997年4月、業を煮やしたフリーマン氏は“無断で”1849年の西部開拓団の旅路を辿る調査旅行を断行したのである。
フリーマン氏が調査の対象にしたフォーティーナイナーズの一団は、コロラド州、ユタ州、ネバダ州を通って西に向かっていたのだが、別れた1つのグループはユタ州で予定していたルートを外れ、ネバダ砂漠を抜けてカリフォルニアへ早く到着しようとしたが道に迷い、死者や行方不明者を出す悲惨な旅路になったことが記録に残されている。
残されている彼らの旅の日誌から、迷っている間に7つの碑文を砂漠に残していたことが判明している。それらの碑文を確かめることがフリーマン氏の旅の主な目的であった。そして、そのルートには「エリア51」の敷地内の(共に干上がった湖である)グルームレイクとパプースレイク周辺が含まれているのである。
一説では、パプースレイクの乾燥した湖底の地下には「S-4」として知られる極秘のUFO格納庫があるともいわれている。
旅は1週間の予定で、フリーマン氏は「エリア51」の敷地内では警備から身を隠すため移動は夜間に行った。
フリーマン氏は2001年に亡くなる前に、ジャーナリストでUFO研究家のジョージ・ナップ氏のインタビューでこう語っている。
「もしそこで彼らが私を捕まえていたら、彼らは私をローマのろうそくのように照らしていただろうと思う」
首尾よく警備の目を逃れたままフリーマン氏は砂漠の渇いた湖であるパプースレイクまでやってきた。そして、そこで奇妙な光景を目撃することになる。
「私にはただの乾いた湖底にしか見えなかったが、夜になると様子は違ってきました」とフリーマン氏はナップ氏に語った。ちなみに、この時のインタビューは音源が残されている。
音源によるとフリーマン氏はナップ氏に、パプースレイクの近くで突然ドアのようなものが開き、明るい青みがかった光を放った後に閉じて砂漠の風景の中に完全に消えたのだと説明している。
「湖の周囲の防犯灯がはっきりと見えましたし、湖の中央付近で開いたり閉じたりする灯りも見えました」
このパプースレイクの湖底には何らかの出入口があるのだろうか。それは噂される「S-4」と呼ばれる地下施設なのか。フリーマン氏は、この奇妙な光景が繰り広げられるのを見ていた2分ほどの間、地震に似た振動を足元で感じたという。
「地下で直接テストしているのか、それとも湖からの振動を感じていたのか、私には分かりません」
やはり「エリア51」の地下には何かがあるのだろうか。
こうしてフリーマン氏の7日間の旅は運よく最後まで警備には見つからずにフォーティーナイナーズが辿ったルートを追跡することができた。しかし、残念ながら肝心の碑文を見つけることはできなかった。
また、「エリア51」の一帯ではUFOがよく目撃されているのだが、フリーマン氏は道中でUFOのような飛行物体は何も見てはいないということだ。
「エリア51」内にあるといわれている「S-4」は、1980年代にそこに勤務していたというボブ・ラザー氏の暴露発言で知られるところとなっている。
ラザー氏は「S-4」でUFOの推進装置をリバースエンジニアリングで再現して開発する研究に携わり、UFOと宇宙人に関する数々の機密情報を知ることになり、その後「エリア51」を離れたラザー氏は宇宙人とUFOについてのアメリカ政府の隠蔽工作を暴露している。ちなみに、当局はラザー氏がかつて「エリア51」で勤務していたことを認めていない。
残念ながら2001年に59歳で亡くなったフリーマン氏だが、その胸中にはまだ明かしていないことがあったのだろうか。無断で「エリア51」に立ち入ったことを容認するわけにはいかないが、フリーマン氏の好奇心と情熱で得られた目撃証言はきわめて貴重であることは間違いない。
【参考】
https://nypost.com/2025/04/20/lifestyle/man-shocked-at-what-he-found-at-area-51/
https://www.unexplained-mysteries.com/news/386755/jerry-freeman-the-man-who-snuck-into-area-51-and-lived-to-tell-the-tale
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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