問題解消と願望実現に加えてヒーリングも! 人生を好転させる奇跡の魔法「ループ」の実践法
「ループ」を考案した医師、丸山修寛氏によれば、自分、潜在意識、ハイヤーセルフが手をつないで輪(ループ)をつくることによって、だれもが奇跡のような出来事を体験できるという。今回は、その実践法をお伝えする
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通常の魔女術で行う願望成就法は、術者自身のみを対象とするのが基本で、他者を変化させることはできない。だが、今回紹介するドール・マジックは、自分以外の身近な第三者を術式の対象にできる。そのための方法と、より強い効果が得られる方法を伝授する。
自分を癒す術式を終え、ある程度の効果を体験したら、次の段階に進むことができる。
とくにこのドール・マジックは、通常の魔女術で行われる願望成就法とは異なり、自分以外の身近な第三者を術式の対象にできるのが特徴だ。心身の不調や理不尽ないじめ、学業不振に悩むわが子を救いたい、会社でのストレスに悩むパートナーを助けたい、といった素直な気持ちで実践すれば、きっと救いがもたらされるはずだ。
ただ、身近な第三者を対象にできるといっても、やはり関係が近いほうが効果は出やすい。パートナーや血縁者以外を対象にする場合は、長年の友人などに限ったほうが安全である。
また、心身の不調や仕事などの不遇を癒すのはかまわないが、「あの人はずっとひとりだから良縁を」などと、勝手に愛情関連の術を施すのはおすすめできない。その人がどんな恋愛を望んでいるのかは、所詮、本人以外にはわからないものだ。
ましてや「早く孫の顔が見たいから、息子夫婦に和合の癒しを」などと考えるのは、自ら高次の力を遠ざけているようなものだと心得てほしい。
基本的な手順は前回述べた内容と同じで、1週間法・3日法・1日法のどれか行い、自分自身を聖別する(詳細は前回の記事を参照)。
その後で行う魔術儀式もおおむね同じだが、おさらいの意味も含め、以下に改めて手順を紹介する。
①ヒトガタを祀る祭壇を用意する。神棚があるならそれを使えばよい。ない場合は、机などを拭き清めて代用する。
②きれいに洗った器に水と季節の果物(なければ炊いた米かパンでもよいが、あとで自分が食べられるものであること)を入れて、祭壇に捧げる。あれば香と香炉、ロウソクとロウソク立てを用意する。
祭壇は、自分の目線より高くなければならない。机などを利用する場合は、儀式のときに、あなたが床に座ればよい。
③白い紙でヒトガタをつくる(「ムー」5月号があれば巻末とじ込み付録を利用)。相手に似せて着色し、顔などを書き込み、裏側に相手の氏名、生年月日、住所を市町村まで明記する。インターネット上のつき合いだけで住所がわからない場合は、アカウント名やメールアドレスなど、本人が特定できる情報を書く。
さらに、相手の髪の毛を3本ほど抜き、薄い紙で根元を束ねてから、のりでヒトガタの頭部に貼る。このとき、抜け毛では「気」が抜けているため本人と結びつきにくいので、少々の痛みはがまんしてもらい、頭皮に生えているものを抜いて使う。
髪の毛が入手できない場合は、相手の顔写真をヒトガタの顔のところに貼るか、着用していた衣服(下着がよい)を少し切り取って巻きつけると共感度が高まる。ただし、和の術式は穢れを忌むので、血液や体液を塗りつけるのは絶対に避けること!
④できあがったヒトガタを祭壇にのせる。このとき、ヒトガタを寝かせるのではなく、立てることが大切だ。本などを積んでそこに立てかけるか、両面テープを背中側につけて、壁などに軽く貼りつけてもよい。ヒトガタとあなたが、しっかりと向きあうようにしよう。
⑤呼吸を整えて祭壇の前に座る。ロウソクや香があれば点火し、ゆっくりと深呼吸をくり返しながら、目の前のヒトガタに神あるいは宇宙の力が集まり、相手がどんどん笑顔になっていく様子をイメージしながら静かな呼吸をくり返す。
イメージに必要な時間はとくに決まっていないが、ロウソクを使う場合は、それが燃え尽きるまでにすると区切りがよい。だいたい30分から1時間程度が集中力の限度なので、それ以上つづける意味はない。
⑥イメージする時間が終わったら水と供物を下げて、ゆっくりといただく。できれば相手と分かちあって食べるとよい。それが無理なら、ヒトガタに話しかけながら、相手と一緒に食べているつもりになろう。
⑦最後のひと口を咀嚼したら、ヒトガタを祭壇から下ろし、酒または水を少し振りかけ、さらに塩を振る。これでヒトガタから魂が抜けるので、あとは地域のルールに従って処分する。
⑧儀式が終わったら、普通の食事に少しずつ戻す。効果が実感できるまで、嗜好品の類いは最小限にするのが望ましい。
この術式は、1か月ほど間を開ければ何度でも行うことができる。
なお、あなたが相手のために儀式を行っていることを、相手が知っているほうが効果は高い。遠隔地にいる場合でも、可能ならばあなたが魔術儀式を行う時間に合わせて心静かに座り、瞑想してもらうのが理想的だ。
また、できれば相手も、儀式直前のシャワーや沐浴をだいたい同じ時間にすませるとよい。
相手が近くに住んでいて、儀式を行う場に同席してもらえるならば、一部始終を見届けたあと、祭壇から下げたものを一緒に食べられればベストだが、無理をする必要はない。
相手と同居しているなら、儀式の場にいなくても、下げたものを取り分けておき、ひと口食べてもらうだけでも十分だ。
自分自身を癒す術式で心が楽になったし、徐々に状況は改善しているが、まだ不足しているという場合は、より強い効果を求めて誓願することも可能だ。
ただし、いきなりこの段階に挑戦するのではなく、必ず前回の基本編で紹介した自分自身の癒しからはじめることが大切だ。自分がボロボロではどんな恵みも受け取れないだけではなく、かえって逆効果になることもあるのだから。
より強い効果を求める場合、事前に行う聖別儀式の手順が厳しくなるが、体調が思わしくない場合は無理をしないこと。つらさを感じるなど実践が困難な場合は、基本編で紹介した癒しの術をゆったりした感覚で何度もくり返すほうが、長期的にはよい結果が出る。
全体の流れは基本編とほぼ変わらないが、願望を叶えるのにふさわしい状態に自分自身を高めておく必要がある。
そこで、「基本となる1週間法」を行うときに、以下のことを並行して実践する。
①困っている人を助けるなどして徳を積む。
②少額でもよいので、被災地などに寄付する。
③できるだけ身辺を整理整頓し、清浄に保つ。
④1週間法の最後の1日は絶食して、肉体を浄化する。
⑤魔術儀式の直前に沐浴するなら、バスタブに少量の塩を加えると効果が高まる。ただし、肌が弱い人はやめておくこと。
⑥シャワーまたは沐浴が終わったら、魔術儀式の手順①〜⑧を行うが、手順③でヒトガタを準備するとき、裏側に自分の氏名と生年月日に加えて、どんなことをなぜ求めるのか、簡潔に記す。
たとえば、より強い金運を望むのであればこんな感じだ。
山田太郎 1985年10月1日生まれ
娘の大学受験の費用を得るために、より強い金運を乞い願う
意外かもしれないが、「遊興費を得るために」「まぶたの整形費用を得るために」などと書いてもかまわない。他者に迷惑をかけない内容ならば、叶うことが多いとも聞く。肝心なのは、嘘を書かないことだ。
それ以外の手順は同じだ。あなたの真摯な願いが、目の前のヒトガタを通して、願望を叶える力へと変わっていくだろう。
ヘイズ中村
魔女・魔術師・占い師・翻訳家。中学生頃から本格的に西洋密儀思想の研究を開始。その後、複数の欧米魔術団体に参入し、学習と修行の道に入る。現在はタロットを使った魔術的技法に関する本を執筆しながら、講座などでの身近な人との触れあいを大切に活動中。
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