ペンタゴン元UFO調査官が巨大な「UFO母艦」の写真を公開! 真実をめぐり議論紛糾
米国防総省で元UFO調査責任者を務めていたルイス・エリゾンド。いまUFO界隈で最も注目を集める男が新たに公開したのは、空に浮かぶ「UFO母艦」の写真だった――!
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米海軍が撮影したという、「海中から飛び出してきた“三角型UAP”」の鮮明な写真は存在するのか――。当局がひた隠す写真について情報が錯綜しているようだ。
アメリカンの軍事系メディア「The Debrief」が配信した2020年12月の記事で、2019年に米海軍のF/A-18戦闘機から撮影された三角型UAPの鮮明な写真が存在することが言及されている。
記事によると、三角型UAPは角が丸く、各隅に白い球状のライトがある機体で、海から現れて垂直に上昇し、タイミング良く戦闘機が撮影した後に飛び去っていったという。
三角型UAPについては1940年代に最初の目撃が報告され、今日に到るまで世界各地で目撃されており、一部からは「ブラック・トライアングル」と呼ばれたり、米軍が極秘で開発した航空機「TR-3B」だとする噂もある。
「The Debrief」は米政府内の「未確認飛行物体タスクフォース」(略称はUAPTF。現在は全領域異常解決室ことAAROがその役割を引き継いでいる)の元ディレクター、ジョン・ストラットン氏にインタビューを行っており、同氏から「海から出現する三角形の航空機を捉えたそのような写真は、UAPTFには届いていない」という言質を得たことで、この件はいったん棚上げされる格好となっていた。
かつて国防総省の極秘の先進航空宇宙脅威識別プログラム(略称はAATIP。同じく現在は全領域異常解決室ことAAROがその役割を引き継いでいる)を率いていたUFO研究家のルイス・エリゾンド氏は、当該の写真について質問されると「それについては話せない」と肯定も否定もしないという回答をしたことで、この疑惑の写真をめぐる期待と憶測がさらに高まっている。
この鮮明に写っているという“三角型UAP写真”について、新たな動きがあるようだ。
情報公開法(FOIA)に基づき暴露系メディア「The Black Vault」が入手した文書には、海から出現する三角形の未確認飛行物体(UAP)を捉えたとされる写真について、米国防総省内で議論された電子メールのやり取りが記されていたのだ。
2020年12月3日と4日に、スーザン・ゴフ氏(国防総省スポークスマン)と海軍作戦部副部長(DCNO)との間で交わされたメールでは、「ジェイ(ストラットン)は『その写真の捜査は現在進行中なので、おそらく公開は差し控えられるだろう』と話していました」と記されている。
“その写真”が三角型UAPの写真なのかどうかは不明だが、可能性は高そうだ。ストラットン氏は「The Debrief」のインタビューでは真実を明かさず、その直後になんらかの写真について調査を命じていたのだろうか。
このメールが公開されたことを受け、ストラットン氏は「The Black Vault」に対して次のように説明を行っている。
「当時、私は複数のケースを扱っていました。私は『The Debrief』が報じている内容を認識していましたが、同時にほかの調査にも取り組んでおり、さまざまなケースが混同していた可能性があります。私たちはF/A-18パイロットからの写真、三角型(ピラミッド型)UAPの事例、およびほかの無関係なケースを受け持っていたのです。状況を考えると、当時私が話せることは限られていました」
そしてストラットン氏は「水面から三角形が浮かび上がっている写真をF/A-18のパイロットから提供されたことは一度もありません」と重ねて念を押した。
前述の2020年12月の「The Debrief」の記事を執筆したティム・マクミラン氏はその後、「The Black Vault」上で次のようなコメントを発表してしている。
「2020年当時、米国政府が正式に(しかし水面下で)UAPを調査しているという事実は、依然としてショッキングなものでした。あのとき報告した情報は、初期のUAPTF諜報文書に直接アクセスできる複数の情報源から得たものです。共有された情報の正確性には、依然として自信を持っています」(マクミラン氏)
4年の歳月を経ても三角形UAF写真の存在をストラットン氏は頑なに否定しているが、一方のマクミラン氏は今でも記事の内容の信憑性は揺るがないと主張。両者の見解は真っ向から食い違っているのだ。
マクミラン氏は、国防総省が隠している三角型UAP(の写真)は「ファーストムーバー(Fastmovers)」であり、「トランスミディアム(Transmedium)」であると説明する。トランスミディアムとは、空と海の間をシームレスに移動する能力を備えている、という意味だ。
今回新に明らかになったメール文書と、それに続くストラットン氏の言及によって、三角型UAP写真の存在が再び蒸し返され、改めて否定される流れとなっているが、この件に関する未公開情報はまだあると思われ、依然として疑惑は晴れない。
これらの疑惑に関して「The Black Vault」が提出した多数のFOIAリクエストは未承認のままであるということで、今後もFOIAを通じて入手したすべての文書記録をウェブサイトで公開していくということだ。いずれにせよ、三角型UAP写真についてこの先も予断を許さず引き続きチェックしていきたい。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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