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地名=日用品かつ無形文化財!
「身近にありすぎて逆に意識しないもの」は世の中にけっこうあるが、地名もそんなもののひとつかもしれない。意外に軽くみてしまいがちだが、実は深くて面白いのが地名。日本民俗学の父とよばれた柳田國男が『地名の研究』という本を世に出しているくらい、文化的な研究対象にもなりうるものなのだ。
本書は、地図研究家でもある今尾恵介氏が日本各地の40の地名にまつわるエピソードをまとめた一冊。著者によれば、地名とは普段使いする「日用品」であると同時に「無形文化財」という面も持つものだという。日本の地名にはやはり「言霊」が影響しているのか? 都市化や自治体の合併によって消えてしまった地名とは? そして災害のたびに話題にのぼる「地名をみれば土地の危険度がわかる」という話はどこまで信憑性があるものなのか?――など、地名がもつ不思議な魅力と「魔力」を学べる構成になっている。
『地名の魔力』(今尾恵介著、税込1,320円、PHP研究所)
webムー編集部
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