ババ・ヴァンガ予言「世界を救う1981年生まれの日本の指導者」の謎/MUTube&特集紹介  2024年12月号

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    小泉進次郎が日本と世界の命運を左右するのか!? 三上編集長がMUTubeで解説。

    われわれが注目した1981年生まれの人物

     2024年9月27日、自民党こと自由民主党総裁を選ぶ総裁選挙が党本部で行われた。
     これは、現在日本の国会で最大勢力を占め、公明党とともに政権を担う自民党の総裁を選ぶ選挙である。そして日本の内閣総理大臣は国会の最大勢力から選ばれるのが通例だから、この党の総裁になればほぼ自動的に総理大臣に選ばれる。
     自由民主党総裁の任期は3年となっているから、前回行われた2021年から3年後の今年9月、予定どおり開催されたということだ。
     今回の総裁選挙には当時現職の岸田文雄総理は出馬せず、石破茂元防衛大臣、高市早苗経済安全保障担当大臣、小泉進次郎元環境大臣など総裁選史上最大の9人の候補が乱立する事態となり、上位2名による決選投票は必至と目されていた。
     第1回選挙では高市議員が1位、石破議員が2位となり、そのふたりの間で決選投票が行われた結果、石破議員が新総裁に選ばれた。
    10月1日に開催された国会の総理大臣指名選挙では、石破議員が予定どおり第102代内閣総理大臣に就任した。
     だが私たち(筆者陣とムー編集部)が今回の総裁選挙で注目していたのは、小泉進次郎議員だった。
     小泉進次郎は1981年、小泉純一郎元総理の次男として誕生した。関東学院大学経済学部経営学科卒業後アメリカのコロンビア大学大学院に入学し、2006年には政治学修士号を取得している。2009年の衆議院選挙で初当選して以来、以後自民党青年局長、内閣府大臣政務官、兼復興大臣政務官、内閣府特命担当大臣(原子力防災担当)、環境大臣を歴任してきた。
     私たちがその進次郎に注目していたのは、彼の政治キャリアからではない。予言に基づいた関心であった。
     というのも、ブルガリアの予言者ババ・ヴァンガの予言の中に、「1981年生まれの日本の指導者が、日本と世界を救う」というものがあり、小泉進次郎がまさに1981年の生まれだからだ。

    数々の予言が的中する不視の未来予知者

     ババ・ヴァンガことヴァンゲリア・ディミトローバ(1911〜1996)は、時に「バルカンのノストラダムス」とも呼ばれる有名な予言者で、その名は今やブルガリアだけでなく世界中で知られている。
     彼女は、当時オスマン帝国の支配下にあったストルミツァ(現在は北マケドニア領)で生まれ、12歳のとき、突然生じた激しいつむじ風に巻き込まれ、目に大量のゴミや砂が入ったことが原因で失明してしまう。
     しかし彼女は未来の出来事を予知したり、行方不明となった人物の所在をいい当てるという不思議な能力に恵まれていた。
     1942年、結婚を機に夫の生地であるブルガリアのペトリチに移り住んでからも、大勢の人たちがヴァンガの助言を求めて訪れた。戦後の共産主義政権の下でもヴァンガの活動は容認され、トドル・ジフコフ共産党書記長やその娘リュドミラ・ジフコワもヴァンガの支持者だった。
     さらに1990年、ブルガリア共和国として生まれ変わった後も、政府や国民のヴァンガに対する態度は変わらず、国民からはババ(おばあさん)・ヴァンガとして親しまれた。
     つまり、ブルガリアの政体が王制から共産主義政権、そして民主主義政権へと変遷するなか、ヴァンガ本人は常に政府や民衆の支持を集めた予言者でありつづけたのである。
     ブルガリア生まれの超心理学者ゲオルギー・ロザノフ博士によれば、ヴァンガの予言は70パーセントの的中率を誇っているという。
     またヴァンガの予言と称するものは、21世紀も四半分が過ぎようとしている現在でも、しばしばネットやセンセーショナルなメディアに繰り返し登場している。
     しかしその多くは、本当にヴァンガが述べたかどうか確認できないものが多いようだ。たとえばヴァンガはスターリンの死や911同時テロ事件を予言したといわれているが、ヴァンガの予言を集めた『予言者ヴァンガ』の著者ジェニー・コスタディノワによれば、これらの事件を予言した事実は確認できないそうだ。
     本当のヴァンガの予言は、この本や、生前ヴァンガと親しかった人物にだけ、伝えられている。

    (文=山本里佳 構成=羽仁礼)

    続きは本誌(電子版)で。

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    webムー編集部

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