あの「大予言」からオカルト・ミステリ小説誕生!?「ノストラダムス・エイジ」
あの「大予言」を巡って、オカルト5人組が騒動に……。ムー民必読のミステリ小説!
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ドロレス・キャノン 著
ノストラダムス本人との交信による予言詩の解説
ノストラダムスといえば、有名な「1999年7の月」の詩で、前世紀末の人類滅亡を予言したとされる、16世紀の医師・予言者。彼の予言とその解釈に関しては、過去に無数といってよいほどの本が出版されている。
だが本書は、そうした凡百のノストラダムス本とは、明らかに一線を画している。
何しろ本書においては、他ならぬノストラダムス本人が登場して、自分の予言詩の解説をするのである。これ以上確実な話はない。
などというと、何ごとかと思われるかもしれないが、本書の著者であるドロレス・キャノンは、いわゆる「退行催眠」「前世療法」のパイオニア。彼女は、とある被術者をトランス状態にして、ノストラダムスその人との交信に成功したというのだ。
誤解なきようにお願いしたいが、これは何もノストラダムスの霊を「降霊」したのではなく、「1500年代のフランスにいるノストラダムスと1986~1987年のアメリカにいるドロレスがまるで友達と電話で話すように対話している」のだという。「ノストラダムスは同じ人間でありながら、意識を拡大し、心(意識)の力を使って、異なる次元を旅することが出来た」というのだ。
さて、彼自身によれば、例の1999年の詩は、人類滅亡でも何でもなく、一種の優生学の実験を予言したもの。さらに「恐怖の大王」とは、そのプロジェクトの総責任者のことらしい。何とも斬新な説である。
(月刊ムー 2024年4月号掲載)
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