「国学者平田篤胤の思想」ムー2023年12月号のカバーアート/zalartworks
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ホラー作家・最東対地が「何かがおかしい」珍スポットを訪ね歩いた怪的旅エッセイが発売中。
地図から消された島、どこまでもかかしだらけの村、ルール無用のカオス系私設ミュージアム……。日本には、人々の心を惹きつけてやまない、それでいてどこか脱力してしまうような不思議な魅力を放つ場所が全国に無数に存在している。
そうしたいわゆる「珍スポット」を、ホラー作家・最東対地さんが探訪し、その独自の視点と切り口でまとめた非日常旅エッセイが、その名も『この場所、何かがおかしい』だ。
一流観光地でありパワースポットとしても人気の江ノ島、バブルの面影を残した廃ホテルが並ぶ鬼怒川温泉、今では解体され幻となってしまった淡路島の世界平和大観音などなど、硬軟とりまぜた各地の名だたる珍スポを実際に歩き回っているのもさすがなのだが、本書でいちばん意表を突かれるのは、そんな粒ぞろいのスポットをおさえて締めくくりに選ばれたのが、版元であるエクスナレッジ本社ビルというところ。
出版社のビルのいったいどこが「何かがおかしい」のか。実はこの建物、数々の編集者たちが不気味な体験をしている、そういう場所らしいのである。詳細はぜひ本で確かめていただきたいが、灯台下暗し、恐怖とナゾはいつでも日常のすぐ隣に潜んでいるのだ。
また本書は全編カラーで、現場で撮影した写真がたっぷり収録されているのも見ごたえがある。現地での興奮がダイレクトに伝わってくる最東さんならではの臨場感ある筆致にもひきこまれてしまう。
『この場所、何かがおかしい』(最東対地著、1,400円+税、エクスナレッジ)
webムー編集部
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