アルゼンチンのサッカー名門クラブを襲った「7匹の黒猫の呪い」とは!? 35年にわたる絶望を招いた呪詛
直近のW杯優勝も果たしたサッカー強豪国、アルゼンチンでかつて発生した呪詛騒ぎ。35年にわたりクラブとサポーターを悩ませ続けた恐怖の呪いとは――?
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アルゼンチンで行われた選挙で、幽霊が1票を投じていた可能性が急浮上。多くのメディアで大騒ぎになっている。前代未聞の事件の顛末とは――!?
南米アルゼンチンで、選挙の投票所に幽霊がやって来て1票を投じていた可能性が浮上、前代未聞の事態に大ニュースになっている。
現在、同国は10月22日に行われる大統領予備選の最中にある。この予備選挙は正式名称を「全党同時開放型義務的予備選挙(PASO)」と言い、本選挙に立候補する者には参加が義務づけられている。予備選挙で得票率が投票総数(有効票+無効票)の1.5%に満たなかった候補者は、本選挙に立候補できない仕組みだ。また、各政党はこの予備選挙を通じて候補者を一本化することもある。
ちなみに、今月13日に行われた予備選挙では、第3勢力と目された「自由前進(LLA)」の極右ハビエル・ミレイ候補が与野党候補を上回る票を集めており、今後アルゼンチンの政局に大きな変化を予想する向きが高まっている。しかし今、そんな長期にわたる予備選挙の最中、2月14日に行われた予備選挙で起きた幽霊騒ぎが人々を恐怖のドン底に突き落としているのだ。
地元メディアの報道によると、事件が起きたのはサンフアン州ラウソン・デパルタメントの学校に設けられた投票所だった。とある白髪の老婦人が来場すると身分証明書を受付に預け、教室内に作られた個室ブース(698番テーブル)へと入ったが、いつになっても戻ってこない。
やがて順番を待っている他の有権者たちが「何か起きているのではないか」と騒ぎ始めたことから、投票立会人を務めていたイリスさんがドアをノックするも、何の反応もない。そこで護衛の憲兵を呼び、ドアを開けたところ、女性の姿は跡形もなく消えていたというのだ。
しかし、不思議な現象はそれだけで終わらなかった。姿を消した老婦人の身元を確認するために受付へと走ったイリスさんだが、そこでも厳重に管理されていたはずの身分証明書が失われており、関係者はただ困惑するばかりだったという。一部始終は、4人の検察官と12人の有権者を含め、その場にいた多くの人々が目撃している。
事件の噂はすぐに拡散し、発生直後はイリスさんがインタビューにも応じたことからアルゼンチン国内の多くのメディアが騒ぎ始めた。しかし、やがてSNSではイリスさんが嘘をついていると非難したり、不正投票の指摘、嘲笑する声が高まり、彼女の態度は硬化。その後は頑なにインタビューを拒んでいたが、予備選挙への注目が高まるとともに事件についてもっと人々に訴えるべきだと考え直し、再度取材に応じることを決意。幽霊騒ぎは全世界へと発信されることになった。
「私の作り話だと疑う人もいますが、そんなことをして私に何の得があるというのでしょう。これほど多くの人に笑われるなんて御免ですし、そうなるとわかっていたなら話しませんでした。すべて真実ですが、この話はもうこれで終わりにしてほしい」
イリスさんの言葉は真剣だ。いったい消えた老婦人は何者だったのか? 身分証明書の(電子的な)チェックをすり抜け、それが消えた謎も残されている。理屈を超えた怪奇的要素の数々に、地元では亡くなった有権者の霊が社会的責務を果たそうと投票所にやって来たのではないかという意見も根強いようだが、もしも老婦人が“死者の1票”を本当に投じていたならば、それはどう扱われるべきなのか?
同様の事例がもしも世界各国でも起きている場合、選挙制度や民主主義のあり方にも再考を迫る事態と言える。死者の意見が直接政治に反映されるならば、「歴史は繰り返す」不幸な事態が避けられるような気もするが……。実に多くのことを考えさせられる事件である。まずは、当事国であるアルゼンチンの選挙管理委員会が示す見解に注目するしかない。
webムー編集部
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