日本を動かした神秘主義結社「昭和神聖会」と出口王仁三郎/武田崇元
昭和戦前を席巻した新宗教・大本のリーダー王仁三郎は、近代的な右翼団体「昭和青年会」「昭和神聖会」のオルガナイザーでもあった。 大陸覇権を狙う軍部や急進派右翼と手を結んで驚天動地の国家改造と霊的革命をめ
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今井重孝・今井啓子・秋吉まり子 著
ドイツの神秘主義思想家・シュタイナーの入門書
ルドルフ・シュタイナーは人智学の提唱者として知られるドイツの神秘主義思想家である。宇宙誕生以来のあらゆる記憶が貯蔵されているという「アカシック・レコード」に参入し、その情報に基づいた独自の宇宙論を提唱した。
教育家としても知られ、彼が創設した「シュタイナー学校」は、子供の内的生命と自主性を重視する独自の教育方針を掲げている。
本書は、このシュタイナーを師と仰ぎ、こよなく敬愛する3人の著者による鼎談。まさに格好のシュタイナー入門書である。
著者のひとりである今井重孝氏は青山学院大学名誉教授で、「社会の未来を考えるホリスティック教育研究所」主宰。もうひとりの著者・今井啓子氏は重孝氏の奥方で、多彩な分野で活躍する「市民活動家」。
3人目の著者・秋吉まり子氏はシュタイナーが提案した弦楽器である「ライアー」の奏者。
3人の著者それぞれのシュタイナーとの出逢いに始まり、シュタイナーの紹介、シュタイナー学校の使命、そしてその壮大な宇宙進化論まで、シュタイナーを巡るさまざまなトピックが縦横無尽に語られ、現代の世界への提言がなされる。
ハッキリいってシュタイナー自身の著作は膨大、かつ晦渋である。だが本書によって、少しでも彼に興味を抱いた方は、ぜひ原典にも挑んでいただきたい。各人の人生において、挑戦する価値は十分にある。
(2023年9月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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