超古代ピラミッド「葦嶽山」のオリオン・ミステリー/MUTube&特集紹介
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6600万年前の地球上で恐竜を絶滅させたのは小惑星の衝突であったが、火星では小惑星の衝突で超巨大津波が引き起こされていたことが最新の研究で報告されている。津波の発生源となった小惑星の衝突クレーターが特定されたのだ――!
火星を覆う大気はきわめて希薄で、地表はカラカラに乾ききっており、まさに“死の惑星”の名に相応しいのだが、40億年ほど遡れば地球と同じように分厚い大気に覆われた水と緑の惑星であったことが各種の研究からわかってきている。古代の火星で、いったい何が起こったのか。
最新の研究からは、約34億年前の火星に小惑星が衝突してメガ津波が発生し、惑星の滅亡に繋がるカタストロフィーが起きていたことが示唆されている。それは6600万年前に地球上の恐竜を絶滅させたチクシュルーブの衝突に匹敵する巨大な小惑星の衝突であったのだ。地球の半分ほどの大きさの火星に、チクシュルーブ衝突と同等の小惑星が衝突したとすれば凄まじい被害となることは想像に難くない。
米アリゾナ州の「Planetary Science Institute」の惑星科学者、アレクシス・ロドリゲス氏が率いる研究チームは、火星の地表に謎のメガ津波の発生地点だった可能性が最も高い巨大な衝突クレーター「ポール(Pohl)」を発見した。
そのクレーターは、NASAの「バイキング1号」探査機が1976年に火星に着陸した「マジャ渓谷(Maja Valles)」と呼ばれる古代の大洪水地形の下流域、北東約900キロメートル地点にあった。しかし発見当初、マジャ渓谷やポールの周囲は岩が散在する平野であり、巨大な洪水によって変化した地形の特徴は見られなかったという。
そして今回、研究チームはNASAの火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(MRO)」で撮影された画像を詳細に分析し、バイキング1号の着陸地点の堆積物は今から34億年前に発生したメガ津波によるものであると結論。このメガ津波は、当時の火星の北半球を覆っていた海に直径3キロメートルの小惑星が衝突したことで発生したと推定されている。
つまり、小惑星の衝突を発生源としたメガ津波によって(バイキング1号の着陸地点を含む)周囲の地形が形成されたと考えられるのである。
では、小惑星の衝突はどれほどの威力であったのか。研究チームはシミュレーションを実施して2つのシナリオを見出した。
シナリオ1は、直径9キロメートルの小惑星が火星地表に激突し、1300万メガトンの爆発を発生させたというものだ。そしてシナリオ2は、直径3キロメートルの小惑星が比較的ソフトに衝突し、50万メガトンのエネルギーを放出したというものである。
シミュレーションでは、2つのシナリオの両方で、直径110キロメートルのクレーターが形成されるとともに、衝突地点から1500キロメートルの範囲を、250メートルもの高波が移動していたことが判明、それはマジャ渓谷全域を覆い尽くす規模であった。さらに、衝突による噴出物が津波によって運ばれて堆積する、そのシミュレーション結果も、巨石が散在する現在の地形と見事に一致した。
いすれにしても、この時の小惑星衝突とメガ津波は火星にとって壊滅的なカタストロフィーであったことは間違いない。もしも当時、火星に超古代文明があったとすれば、文明の崩壊に繋がるイベントだった可能性も否定できない。
残念ながら現在は“死の惑星”と化した火星は、将来の地球の姿なのだろうか。
旧約聖書の『創世記』で描かれる大洪水とノアの方舟の物語もまた、文明がいったん滅亡するイベントであるが、このシナリオはひょっとすると洪水で滅んだ火星文明の歴史が地球外文明を通じて地球に伝えられたことに由来するのかもしれない。
地球近傍小惑星の1つである「アポフィス」は2029年4月13日に地球に最接近することが計算で割り出されているが、はたしてそれは恐竜を絶滅させた小惑星衝突に匹敵、あるいはそれ以上のイベントになるのだろうか。地球が火星と同じ轍を踏んで“死の惑星”になることを人類の叡智をもって全力で阻止する一方、宇宙進出への取り組みも着々と進めていかなければならないのだろう。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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