「UFOは未来人の乗ったタイムマシン」とスピルバーグ監督が主張! 情報公開を求める「真実の示唆」なのか?
新作『フェイブルマンズ』も話題のスティーブン・スピルバーグ監督が有名トーク番組に登場。UFOの正体について語ったニュースが世界を駆け巡っている。名監督はいったい何を語ったのか!?
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“キング・オブ・ロックンロール”ことエルヴィス・プレスリーは“半神(ハーフゴッド)”だったのか――。生前のプレスリーは病気を治し、雨天を晴れにし、宇宙人とテレパシーで交信していたという。
ギネスブックで「史上最も成功したソロ・アーティスト」に認定され、“キング・オブ・ロックンロール”と称されるエルヴィス・プレスリー(1935〜1977)。彼はその華麗な音楽活動の一方、実はきわめてスピリチュアルな人物であったことが周囲にいた関係者の話から明らかになっている。
先日、英国の高級紙「Guardian」は、新著『The Occult Elvis: The Mystical and Magical Life of the King(オカルト・エルヴィス:キングの神秘と魔法に満ちた生涯)』を執筆したミゲル・コナー氏にインタビューを実施。コナー氏といえば、グノーシス主義の立場から古代の智慧を現代的意味に解釈して紹介する大人気ポッドキャスト番組の司会者でもある。その分析は哲学・宗教思想分野の大学教授からの評価も高く、前著『Voices of Gnosticism(グノーシス主義の声)』は、米国のオカルト界でも大きな話題となった。そんな人物が、エルヴィスは「西洋文明における最高の魔術師であった」という主張を繰り広げているのだ。
まずミゲル・コナー氏は、エルヴィスはその生涯を通じてさまざまな精神的、哲学的なテーマに魅了されていたことを指摘し、この稀代のスターが西洋秘教における集合的思考と感情から生じる非物理的な半神である「“エグレゴア”そのものであった」と説明している。
同著によれば、エルヴィスの両親はプロテスタントのペンテコステ派を通じて知り合っている。ペンテコステ派は信仰による癒しとリズミカルなダンスを通じて神と直接交わることを重視しており、エルヴィス・プレスリーからリトル・リチャード、B.B.キング、ジェリー・リー・ルイス、ジョニー・キャッシュまで、そうそうたるミュージシャンに多大な影響を与えている。このペンテコステ派が生んだ“シャーマン”たちの中で、エルヴィス・プレスリーは間違いなく最大の存在であるという。
コナー氏によると、エルヴィスは幼い頃から奇妙な出来事に囲まれており、死産した双子の弟ジェシーから霊的な導きを受け、恋人のジューン・ファニコには「自分は少年の頃に自分自身を星空に投影していた」と語っていたという。
ある雨の日には、友人2人が屋外コートでラケットボールをしたがっていたところ、エルヴィスが空に向かって手を振ると雨が止んだことがあったといわれている。
さらに長年のファンであるワンダ・ジューン・ヒルに対してエルヴィスは、「自分はこの惑星の出身ではなく、木星の第9衛星から来た」と打ち明けている。
エルヴィスがミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせてからほぼ10年が経った頃、業界で有名なヘアスタイリスト、ラリー・ゲラーとの出会いが彼のスピリチュアリティを急激に高めた。
ゲラーはグル(スピリチュアルマスター)としても活動しており、2人は哲学や精神の問題について常に話し合っていたといわれ、エルヴィスが数秘術から瞑想まで東洋と西洋の秘教を貪欲に学ぶきっかけともなった。
ゲラーによると、エルヴィスは8歳のときにエイリアンとテレパシーで交信中に見た幻覚について話してくれたという。その中には、白いジャンプスーツを着た未来のエルヴィスが登場するものもあったというが、もちろん当時はそのイメージがまさか将来の自分であるとはわかっていなかった。
2013年のゲイリー・ティラーリー著『The Seeker King: A Spiritual Biography of Elvis Presley(求道王:エルヴィス・プレスリーの精神的伝記)』ではエルヴィスがヒーラーであったエピソードを紹介している。
友人がバイク事故に遭い、耐え難い痛みに苦しみながら入院しているという話を聞いたエルヴィスは彼を訪ね、30分間、彼の背中に手をかざしたという。すると、友人の痛みは嘘のように消え去ったというのである。
エルヴィスは自らのスピリチュアルな側面を公にはしていなかったが、隠すこともなかった。コナー氏によるとエルヴィスは精神的進化を早めるために、ニューハンプシャー州ワシントン山にある修養施設に通い、空手の訓練に励み黒帯の師範になった。さらに瞑想もよく行っており、チベット仏教の経典を読経することもあったという。
やがてユダヤの神秘主義とカバラに興味を持つようになったエルヴィスは、十字架と一緒にチャ六芒星のペンダントを着けるようになり「技術的な理由で天国から除外されたくないから」と冗談を言ったこともあったということだ。
1960年代にはヒッピームーブメントが隆盛し、多くのポップスターがオカルトに興味を持った。その中にはデビッド・ボウイやレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジもいる。時代がエルヴィスに追いついたいうことなのかもしれない。それを指摘するかのように、ジョン・レノンはかつて「エルヴィス・プレスリー以前には何もなかった」と語っている。
ヒッピームーブメントはエルヴィスにも影響を及ぼし、「スターリンの顔がイエスの顔に変わり、彼は私に微笑みかけ、その光で私の心と私の存在のあらゆる部分を貫いた」と語ったと言われている。コナー氏によれば、それはエルヴィスにとって反キリストとキリストの両方、そして彼の中の闇と光の力を意識させる出来事だったと説明する。
「このビジョンは“究極の悪”としてのスターリンについてのものです。(この時期は)冷戦の真っ最中でした。しかし、エルヴィスはその悪が自分の中にもあることに気づいたのです。彼はこの闇を拭い去るか浄化したいと感じ、それが自分を破滅させるならそれで構わないと考えました」(コナー氏)
この幻視の後、エルヴィスは人類の向上のために果たすべき役割があり、それは音楽を通して人々の気分を改善し、できればもっとスピリチュアルなことに心を開かせたいと考えるようになったということだ。
しかし、その使命の終わりはあまりにも早く訪れた。英紙「Daily Express」紙の記事によると、エルヴィスはフランク・O・アダムズの『A Scientific Search for the Face of Jesus(イエスの顔を科学的に探る)』を読んでいる最中に自宅の浴室で亡くなった。享年42。
エルヴィスは木星の第9衛星へと帰っていったのだろうか。スピリチュアルリーダーとしてのエルヴィス・プレスリー研究の今後の進展にも期待したい。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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