身代わり? プレ・インカ最大の遺跡から謎の「木像」発見/遠野そら・MYSTERYPRESS
プレ・インカ最大の王国チムーの首都であるチャンチャン遺跡。その発掘調査中に、この遺跡からの出土品でも過去最古となる木像が発見された!
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ヒストリーチャンネルで「スキンウォーカー牧場の超常現象」というシリーズ番組がスタートする。アメリカ全土でも有名な超常現象の多発スポットにて、科学的なアプローチを含めて調査が行われるという。しかし、そもそも”そこ”では何が起きてきたのか? 放送に先駆けて振り返っておこう。
アメリカ、ユタ州バラードの南東約512エーカーを占める広大なスキンウォーカー牧場は、UFOや怪奇現象ファンならだれもが知る超常現象の多発スポットだ。
同牧場では、UFOの出現をはじめ、「アニマルミューティレーション」(ウシなどの家畜が襲われ、生殖器や下など部位が切り取られ、血が抜き取られる怪事件」)や、銃弾にもビクともしない黄色い目をしたオオカミもどきの怪物の出現、オーブの大量発生、さらにはポルターガイスト現象も起こることで知られている。
そもそも「スキンウォーカー」とは、ネイティブアメリカンのナバホ族の伝説で語られ、巨大化したオオカミの姿やヒトの姿にも変身する魔物スキンウォーカーに由来する名前だ。
ーー1994年のこと。この土地に移り住んだテリーとグウェン・シャーマンは、住んだ直後から見えない声を聞くなど、ポルターガイスト現象に見舞われた。
あるときふたりは、空間から湧き出るようにオオカミに似た姿の恐ろしい怪物が出現し、家畜の背後に忍び寄るのを発見する。驚いたテリーは拳銃、さらにライフルで怪物めがけて発砲したが、確実に被弾したにもかかわらず怪物はビクともせず、茂みの中にゆうゆうと身をくらませた。周囲には腐った肉のような悪臭が漂った。
その後の数週間というもの、夜な夜なその怪物h無気味な唸り声を発して、森を徘徊したという。さらには、オレンジと青色のオーブが発生するようになり、空中をフワフワと漂ったり、放牧中の牛がミューティレートされる事件も多発した。
1996年になって、ラスベガスの億万長者ロバート・ビゲローが牧場を購入した。ビゲローは自らが率いる「ビゲロー・エアロスペース・アドバンスド・スペース・スタディーズ(BAASS)社」によって、この地の怪奇現象を調査しようと乗り出したのだ。さらにこの牧場は、国防総省(ペンタゴン)の調査対象となり、超常現象を調査・解明すべく専門家を中心とした大規模なチームが編成され機材も投入された。
大規模な調査を通じて、スキンウォーカー牧場の名は、いやがうえにもメディアに轟き、超常現象の宝庫としてスポットライトを浴びることになった。
調査チームは、監視機器、観測ポスト、24時間体制の監視をセットアップした。
ところが、超常現象を捉え、記録しようとした瞬間に、監視機器の誤作動は生じ、記録することはできなかった。ついで電子機器が何者かによって物理的に破壊され、ワイヤーが引き裂かれるという妨害ケースも発生し、調査は難航を極める。
調査員たちは実際に多くの超常現象を目撃したというが、土地の所有者であるビゲローは牧場で何が起こった事件・事象について沈黙している。実際に、超常現象が記録されたのかは定かではない。
一方で、牧場内で政府の最新兵器のテストを秘密裏に実施しているとか、地下の異星人基地を隠蔽しているとか、当初の超常現象とは別方向の噂と憶測だけが流布し、拡散している。牧場の怪奇現象は、依然として謎のヴェールに包まれたままだ。
2016年にビゲローはランチを売却。その詳細な調査結果は明らかになっていないが、最近になって、調査プロジェクトに関わったというクリス・J・マルクスが、ラジオ番組で自身の体験を証言したのである。
マルクスは2010年から2016年までスキンウォーカー牧場で警備や実験の手伝いをしていた。2019年7月と8月、ユタ州のUFO研究家エリカ・ルークスが主催するラジオ番組「UFOクラシファイド」にて、彼のインタビューが公開されたのだ。
マルクスはイラクやアフガニスタンでの従軍経験もある人物で、牧場内で異常な現象に遭遇するたびにレポートを書き、一通はビゲローに、もう一通はペンタゴンに送ったことを暴露した。
マルクスは、レポートの一部を番組でルークスに見せている。以下の10項目が“それ”である。
1 牧場での最初の日から異変が起きた。自室のベッドに荷物を置いて牧場見学に出かけたところ、誰も入室していないはずなのに、荷物が部屋にばらまかれ散乱していた。
2 8台のノートパソコンのバッテリーが数秒でなくなった
3 牧場内の監視カメラに、1860年代の服を着たヒト形、すきと透き通ったヒト形が映り込んだ。
4 ある夜のこと。ゲートに立っていたら急に視覚や聴覚に異変が起きた。物がかすみ。周囲の音も聞こえなくなり、不快な気分に陥り、その場から退却せざるをえなかった。
5 喫煙者などいないのに、いずこともなくタバコやパイプタバコ、硫黄の臭いが漂ってきた。
6 ある雪の降る夜、同僚とゲートの警備中、近くに非常に明るい光が現れた。調査のため向かったが、光源は見つからなかった。寝室に突然、強い光が差し込んだこともあったが、その時もやはりその原因は不明だった。
7 5日間で1000枚の白黒写真を撮影する実験で、明らかにほこりではない光点やヒトのシルエットが写った。
8 7人でウィジャ盤(日本でいうコックリさん)を囲んで交霊実験をしていたところ、誰も触れていないプランシェット(文字を指し示すのに使う道具)が浮かんで飛び回り、参加者の一人を指し示した。席替えをしてもう一度試しても、やはり同様の現象が起き、同一人物を指し示した。
9 異常な鼻の形をしたカエルを目撃。
10 怪物スキンウォーカーを目撃、追跡した。ある日の夕方、犬を連れてパトロール中、突然何者かの視線を感じて振り返ると、丘の上に不審な男がいた。侵入者かと思い声をかけたが、返事はなく、その男は地面に触れ、たちまちオオカイのような姿に変身して姿を消してしまった。おりしもひどい雷雨のためオフィスへ戻った。翌日、その丘を調査すると人間とオオカミの足跡が残っていた。
マルクスによれば、専門家が調査に乗り出したときも、ポルターガイスト現象が発生。異世界へと続いているとしか考えられない量の光の玉=オーブが浮遊しているところも目撃されたという。スキンウォーカーと呼ばれる怪物もそこから侵入してきているように思われたという。
ただ、判明しているのは、磁場が異常に強いスポットがいくつも存在し、計器が攪乱され誤作動し、同時に強力な電磁波がいずこともなく照射され、電子機器が破壊されて肝心なデータが消去されてしまうということだ。
このことからも、調査を妨害する、“見えざる意思”のようなものが存在している、と説く専門家もいる。
こうした事実は巷間芋にも知れ渡り、地元ではスキンウォーカー牧場は「呪われている」と囁かれる始末。何人もの専門家が調査に訪れ、怪異を目撃しているが、その原因は解明できずに謎に包まれたままである。ちなみに、現在の持ち主は正体不明のペーパーカンパニーだということだが、牧場周辺はゲートで囲まれて、外部からの侵入を拒んでいる。
はたして、新番組「スキンウォーカー牧場の超常現象」にて、この地の”呪い”は解明されるのだろうかーー?
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