焼け跡に現れた聖母マリアか、それとも…!? アルゼンチンの火災現場に現れた奇妙な人影
アルゼンチンの火災現場に現れた「白い人影」は、消防士を守護する聖なる存在か!? それとも……!
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なぜかあまり知られていない、1986年にアルゼンチンで起きたUFO事件とは――。丘陵地帯に直径100メートルの楕円形の焦げ跡を残したそのUFOは、草木から葉緑素を抜き取り、昆虫やカエルの内臓と体液を吸い取っていた!
アルゼンチン中部コルドバ州に位置し、パワースポットとしても有名なウリトルコ山の麓にある町、カピージャ・デル・モンテは「UFOの町」としても知られている。
その中心部には、エイリアンの人形を軒先に飾っている店や、メニューにエイリアンの絵が書いてあるレストランのほか、お土産屋を見ればエイリアンのぬいぐるみやキーホルダー、マグカップなどがずらりと並んでいる。
この1万人足らずの小さな町が、なぜこれほどまでにUFOとエイリアンをフィーチャーしているのか。それは1986年に起きた印象的なUFO事件に端を発している。
1986年1月9日の夜、町に隣接した丘陵地帯近くの小さな農場の家族3人がカードゲームに興じていたところ、突然、窓やドアから眩い赤い光が差し込んできた。
驚いて窓の外を確認すると、複数の赤い光が丘の上空を行ったり来たりしているのが見え、数秒後、その赤い光を発する“なにか”が農場の上までやって来ると、家から約10メートル離れたところに生えている大きな柳の木に激突した。
すると赤い光は消え、再び宵闇と静けさが辺りを包んだ。翌日、家族の父親が柳の木を確認したところ、緑色だった木の葉のすべてが赤みがかっていることに気づいた。
さらにしばらくすると、葉はあっという間に黄色くなってしまった。まるで塩酸などの薬品をかけられたかのようであった。
翌日、一家の息子は仕事を終えて農場へと車で戻る途中、丘の南東斜面に奇妙な黒い斑点があることに気づいた。彼は家族にそのことを伝え、その翌日、父親と息子がその現場に行ってみると、直径100メートルほどの大きな楕円形の焦げ目の跡があったのだ。巨大で高温のUFOが着陸した跡なのか。
焼け跡を調べてみると、草は上部だけが燃えており、下部は無傷であった。これは通常の山火事では見られない現象である。
この1月9日の夜の出来事は複数の住民によって目撃されており、数日のうちに噂が広まったことで当局が調査に乗り出した。家族は調査に協力し、見聞したすべてを調査員に話した。
そしてこの事件に関する記事がメディアで報じられると、取材や調査のためにジャーナリストや科学者が町に大挙して押し寄せてくるようになった。カピージャ・デル・モンテが「UFOの町」になる前段階の現象と言えるだろう。
そしてちょうどその頃、傷ついた柳の木は葉を落とし始めたという。「まるで何かが生物学的な時間を早めたかのようだった」と父親は語っている。
柳の木の樹皮と葉、そして焦げ跡の現場の草木のサンプルが調査員によって採取され、ブエノスアイレスの研究所に送られて調査された結果、不思議なことに何らかの方法でヤナギから葉緑素(クロロフィル)が抽出されていたことが確認された。いったいどういことなのか。
ちなみに、この柳の木は葉を完全に落とした後、しばらくすると、まるで何もなかったかのように、普通の緑色の葉を再び生い茂らせたということだ。
焦げ跡の現場では、草木のほかにも昆虫の死骸、土壌サンプル、石、灰などの物質も採取されて詳しく分析された。それらもまた、きわめて奇妙な状態に変化していた。たとえばいくつかの石は上部がかなり濃い色に変色していた。
焦げ跡で集められた昆虫の死骸には、さらに驚くべき特徴があった。昆虫は外見上はまったく無傷に見えたが、なんと内部が完全に空になっていたのだ。なにかが昆虫の内臓と体液をすべて吸い出したかのようであった。
同じく焦げ跡で見つかった小さなカエルの死骸にも同じことが起きており、外見上はまったく無傷で皮膚が高温にさらされた痕跡もなかったが、体内のすべての臓器が失われていたのだ。
UFOの目撃と草木や昆虫の異常など、すべてがきわめて奇妙な現象であったが、あまりにも不可解であることからか、少し経つとこの話題は新聞紙面から消え、人々の間でも話されなくなったという。
しかし、それから1年半後の1987年8月、この地域で大規模な森林火災が発生した。そして鎮火後、火の手が及んでいなかったのはあの焦げ跡があった一帯のみであることが確認されたのである。
山火事が鎮火した数日後、2人のジャーナリストが現場を訪れて確認したところ、楕円形の内側部分の草は普通のライターで簡単に燃えたため、1年半前にUFOがこの場所に不燃性物質を散布したという説は却下されることになった。
そして1989年にスペインの技術者、フェルナンド・ヒメネス・デル・オソ氏が率いるグループがこの現場を調査したのだが、彼らが携えていた高精度の計測機器が動作を妨げる原因不明の干渉を受けていることが確認された。
デル・オソ氏の仮説によると、UFOはおそらくなんらかの未知のエネルギーをこの一帯に“固着”させていて、そのエネルギーが火災から一帯を守り、また計器への干渉も引き起こしているのではないかという。
こうして再びUFOの話題は再燃し、カピージャ・デル・モンテには国内、そして外国からもスピリチュアル的なUFO体験を求め、好奇心旺盛な人々が多く訪れるようになったのだ。
UFOが一帯に及ぼしたエネルギーとは、計器で測定できないスピリチュアルなパワーなのだろうか。そして草木の葉緑素が抽出され、昆虫やカエルの内臓が失われていたことがこのパワーに関係しているのか。ほぼ40年も前の事件であるだけに今後新たな展開を見せるとは考えにくいが、まずはこれからも起こるかもしれないカピージャ・デル・モンテでのUFO現象に注目すべきなのだろう。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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