数多の米国セレブが絶大なる信頼を寄せる霊能者、ローラ・デイとは何者か? 予知能力の源泉に迫る
多くのハリウッドスターたちから絶大な信頼を寄せられ、ウォール街のCEOたちからはアドバイスを求められているスピリチュアルメンターのローラ・デイ氏。2008年のリーマンショックなど数々のを出来事を驚異的
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直感や勘が当たったという体験を持つ人も少なくないが、それは単なる偶然なのか? 一部の科学者は予知能力の存在を信じ始めているという。
人間の予知能力を深く研究してきた認知神経科学者のジュリア・モスブリッジ氏によると、予知とは未来からの情報を拾い上げる特別な種類の認識である。現在や過去の体験や観察に基づく予想とは異なり、予知は現在や過去のいかなる情報からも予測できない何かを知ることを意味しているのだという。
たとえば、夢から覚めた人が何の兆候もないのに突然母親が死ぬことを悟ったとすれば、これは予知である。モスブリッジ氏によれば、予知とは未来の出来事に関する情報を受け取る、説明のつかないプロセスを指す科学用語なのである。
モスブリッジ氏が1989年に聞いた4歳の女の子に関する話では、出張に出かける父親に別れを告げた時、少女は二度と生きている父親には会えないという強い予感を覚えたという。その夜、電話と母親の叫び声で目を覚まし、父親が交通事故で亡くなったことを知ったのだった。
多くの人は、時間は過去、現在、未来という一方向に流れる直線としてイメージしているが、モスブリッジ氏は未来が何らかの形ですでに存在している可能性、そして人々は、(過去を覚えているのと同じように)未来を“思い出す”ことがある可能性を示唆する。
またモスブリッジ氏は、真の問題は予知が理解できるかどうかではなく、人々にこのメカニズムを信じる意思があるかどうかだと指摘する。多くの科学者が予知に抵抗するのは、未知のものを恐れるからであり、また時間は直線的でなければならないという単純で馴染みのある考えに反するからだと彼女は指摘している。
宇宙の最も深遠な法則を研究する物理学者でさえ、時間の仕組みを完全に理解していないことを認めている。モスブリッジ氏によると、この考えへの抵抗は論理からではなく、世界が私たちの想定通りではないかもしれないという恐怖から生じているということだ。
たしかに、未来を知ることはある意味では恐怖でしかない一面もある。例えば自分の正確な死期は分からないままでいたほうが、多くにとって精神は安定しそうだ。われわれは未来を「知らないふり」をして生きているのかもしれない。
1966年10月21日の午前9時15分頃(現地時間)、イギリス・南ウェールズのアベルヴァン村で大雨によって崩れたボタ山の土砂が居住エリアに押し寄せ、子供116人と大人28人の144人が死亡する「アベルヴァンの惨事」が起きた。
同国の精神科医ジョン・バーカー氏は、この大惨事を予感させるような異常な夢や感情を抱いていたと語る一般の人々から、詳しい情報を収集して分析を行った。たとえばある母親は、不幸にして土砂崩れで亡くなった息子が生前に描いていた災害を予感させるかのような絵を見つけたという。
予知能力は考えられているよりも一般的なものであり、体系的に分析できると確信したバーカー氏は、さらに深く研究したいと考え、ロンドンの新聞社「Evening Standard」に連絡を取り、読者に対してアベルヴァンの惨事に関する夢や予感についての体験談を募った。
するとバーカー氏は70件以上もの回答を受け取り、その中には被災した村の夢を見た者や、なにか恐ろしいことが起こると強く予感した者などもいた。また、実際に起こる前に見た幻覚を詳細に描写した者もおり、バーカー氏はますます確信を強めた。
このプロジェクトは最終的に「Evening Standard」社内の専門部署となり、 同紙を通じて実施される大規模な実験へと発展。バーカー氏は1年間にわたり、人々に将来の災害に関する夢や感情の詳細を報告してもらい、予言が実際の出来事と一致するかどうかを検証し、それぞれの予言は、その奇抜さ、正確さ、そしてタイムリーさで評価された。バーカー氏はこの研究が実際に実用的な価値を持つと信じていた。
そしてバーカー氏は、いくつかの驚くべき予言を知らされた。特に注目すべきは、アベルヴァンの惨事の回答者の1人であったアラン・ヘンチャー氏がのケースだ。ヘンチャー氏は1967年の春、バーカー氏に電話をかけると、フランス製の旅客機の墜落事故を予言した。
この時、ヘンチャー氏は墜落の詳細に言及し、死亡者数や生存者が1名のみであることを予言した。すると数日後、スイスの旅客機がキプロス島で墜落し、ヘンチャー氏の予言とほぼ同数の死者を出した。このニュースは当時「Evening Standard」紙の見出しを飾っている。
米ノエティック・サイエンス研究所(IONS)に所属し、カリフォルニア統合学研究所(CIIS)で心理学を教えているディーン・ラディン氏も予知能力を研究している。
ラディン氏は「時間とは、我々が普段の生活で経験しているものとは全く異なる」と説明し、原子や光子といったきわめて小さな粒子を研究する量子物理学において、時間は我々の日常的な理解とは全く異なる振る舞いをすることを例に挙げている。
ラディン氏は、われわれの意識や心は通常の時間を超えて過去や未来へと到達する能力をもっていると考えている。
同氏は1990年代にネバダ大学で研究していた際、もしも人間が本当に未来を予知できるのであれば、その出来事が起こる前に身体と脳が反応するはずだと考えて1つの実験を行った。
この実験では、被験者に脳活動を測定するEEG(Electroencephalography)と呼ばれる機械を装着してもらい、コンピューターのモニター上に表示されるランダムな画像を見ることを求められた。
モニターにはポジティブで心地よい画像(日の出の風景など)か、ネガティブで不安な画像(自動車事故現場など)が次々とランダムに表示された。
ラディン氏が着目したのは、画像が現れる数秒前の脳活動であった。すると不思議なことに、脳はこれからどんな画像が現れるかをすでに知っているかのように反応することがわかったのだ。ポジティブな画像であれば、脳は安静時の脳活動を保ったままであった。しかし、ネガティブな画像であれば、その画像が現れる前に脳活動が急に活発になった。これは脳が何らかの形で未来の画像を“予見”していることを示唆している。
実験結果は驚くほど一貫しており、それ以来、何度も同じ結果が繰り返されている。
ラディン博士によると、この種の研究はほかの研究者によって約36回も再現されているという。CIAさえも興味を持ち、1995年にはそれまで秘密にされていた予知に関する研究を公開している。統計学者たちは実験を慎重に検討した結果、結果は統計的に信頼できると述べ、偶然の一致である可能性は低いと示唆した。
科学的な説明の可能性として、ラディン氏は量子現象を引用する。量子もつれと呼ばれる現象では、2つの粒子が互いにどれだけ離れていても瞬時に影響を及ぼし合うように分かち難く結びついている。
アルバート・アインシュタインはかつてこれを「不気味な遠隔作用」と表現しているが、ラディン氏は「これは時間にも当てはまるかもしれない」と述べ、現在の脳は未来の脳と量子もつれの関係にあるかもしれないと示唆している。
つまり、この先に何かが起こるのに、まるでそれが思い出されたかのように心に浮かぶことがあるというのだ。やはり予知能力とは未来を“思い出す”ことなのだろうか。さらに、これは初めて起きたはずのことをすでに経験しているように感じる「デジャヴ(既視感)」を説明できる可能性もありそうだ。
こうした予知と時間に関する興味深い数々の研究が、今後さらに実りある進展を見せてくれることを期待しよう。
【参考】
https://howandwhys.com/consciousness-can-jump-through-time-precognition-julia-mossbridge/
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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