「エリア51」元職員490人の命を奪った“見えざる脅威”とは!? 退役軍人が衝撃の真実を暴露

文=webムー編集部

関連キーワード:

    エリア51の退役軍人500人が「見えざる脅威」によって殺されていた!? 放射能に汚染された土地で働いていた元職員の衝撃告白――。

    放射線の影響は自身のみならず家族にも

    エリア51の衛星写真。画像は「Wikipedia」より引用

     米空軍が所管する施設の中でも、とりわけ機密度の高い場所といえばご存じ「エリア51」。そんなエリア51を含むネバダ試験訓練場(NTTR)で働いていた退役軍人たちが、本人も気づかないうちに放射能に曝露、健康被害に苦しんでいることが判明した。米国のケーブルテレビネットワーク『NewsNation』で彼らが明かしたところによると、被爆によって亡くなった同僚は現在わかっている限りも491人にのぼるという。

     存命の退役軍人たちも、それぞれ体の各所に腫瘍を患っており、その中のひとりデイブ・クレテ氏は額から腕、胴体に至るまで20個以上の腫瘍があるという。背中にできた腫瘍はグレープフルーツと同サイズまで大きくなり、手術で切除している。

     彼らの問題は腫瘍だけではない。被爆した放射線が、なんと家族にまで影響したというのだ。ある男性の妻は3回流産し、また別の男性の妻は7回もの流産を経験。クレテ氏の4人の子どもは全員、先天性異常や重大な健康問題を抱えて生まれてきた。低線量で長期にわたる放射線被ばくで、自身のDNAが変化したことが理由だとクレテ氏は訴える。

     一体なぜ彼らがこのような目に遭ってしまったのか。実は1950年代から、現在NTTRがある土地の周辺では数百回もの核兵器実験が行われていた。そして1970年代には、長年の核実験で放射能汚染されたこの土地に機密施設が建設された。クレテ氏を含む退役軍人たちは、そうとは知らずに働いていたというわけだ。

    クレテ氏と同僚たちの写真。基地の警備に当たっていた。画像は「Daily Mail」より引用

     もちろん、土地が放射能汚染されていることを政府が知らなかったわけはない。1975年に米国エネルギー研究開発局が発表した調査報告書では、この土地に劣化ウランやベリリウム、プルトニウムが存在し、汚染されていることが認められている。しかし報告書には「この作業(機密施設の建設)を中止することは、国家の利益に反することになる」とも付け加えられており、健康被害の危険をわかっていながら建設を進めたことは明らかだという。

    退役軍人省は医療費負担を拒否

     さらに現在問題になっているのが、退役軍人省が彼らの医療費負担を拒否しているということだ。クレテ氏ら退役軍人が同地で従事していた仕事は極めて機密性が高く、彼らの記録はデータマスク(特定の情報を非表示や書き換え、変更することで元のデータを隠蔽するセキュリティ対策)されている。そのため、彼らがエリア51付近の仕事で被爆したことを証明できないというのが退役軍人省の言い分だ。

    健康被害を訴えるクレテ氏(左)。 画像は「Daily Mail」より引用

     現在、議会には健康被害を受けた退役軍人に対しての「保護法」と「忘れられた退役軍人法」の2つの法案が提出されている。もしもこの法案が通れば、医療支援をはじめとする支援がエリア51周辺で仕事に当たっていた退役軍人たちにも与えられる可能性があるという。なお、クレテ氏は「私たちは忘れ去られたくないだけだ」と、金銭を求めて訴えている訳ではないと語る。

     この部隊で勤務した人の平均死亡年齢は65歳。クレテ氏は現在60歳で、死は常に頭から離れないと話す。エリア51の謎と周辺での健康被害、そしてなぜか認めようとしない軍――と、同地をめぐる謎と陰謀はますます深まっている。同僚たちの無念が晴れる瞬間をクレテ氏は見届けられるのだろうか。

    【参考】
    https://www.newsnationnow.com/us-news/military/area-51-veterans-justice-cancer/

    webムー編集部

    関連記事

    おすすめ記事