コンゴで恐竜の目撃報告が急増中! 伝説のUMA「モケーレ・ムベンベ」か!?

文=webムー編集部

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    アフリカ・コンゴ共和国の北部に位置し、伝説の怪獣「モケーレ・ムベンベ」が潜むとされるテレ湖。一時期は目撃情報が減少していたが、近年は再び増加傾向にあるという──。

    目撃報告の増加は森林破壊が原因?

     太古の昔に繁栄しながらも、絶滅の道をたどった恐竜たち。しかし、現在も彼らが生存している可能性を示す報告は数多く存在する。その代表例とも呼べる存在が、近年目撃情報がまた急増しているUMA「モケーレ・ムベンベ」だ。

    コンゴ共和国北部のリクアラ地方に位置するテレ湖。周囲が6キロメートルほどのきれいな楕円形をした淡水湖で、隕石が落ちてできたという説もある。

     モケーレ・ムベンベが潜むとされるテレ湖は、コンゴ共和国リクアラ地方に広がる楕円形の湖。すでに20世紀初頭の段階で現地のバンツー族がヨーロッパの探検家に怪獣の詳細を伝えており、中央アフリカ・コンゴ盆地の沼地や川で歩いている姿が目撃されてきた。その名は、リンガラ語で「川の流れを堰き止めるもの」を意味し、首が長く丸々とした竜脚類に似た、ゾウとサイの中間くらいの大きさだと考えられている。

    現地住民の証言をもとに描かれたモケーレ・ムベンベ。茶色がかった灰色のスベスベした表皮をもつという。その姿は竜脚類の恐竜に酷似している。

     古くからモケーレ・ムベンベは西洋人やヨーロッパの人々の心を捉え、1909~1910年にかけては、米国大統領の公務を退いたセオドア・ルーズベルトが熱帯アフリカを探検。英ブリストル・コミュニティ・カレッジの世界史助教授エドワード・ギモント氏によれば、とくに当時のヨーロッパ人にとって、「伝説上の生き物を発見し、特定すること」が“文明化の使命”の一つだったという。

     一方、既存生物の誤認説も根強い。国際未確認動物学博物館の館長ローレン・コールマン氏は「もっと現代的な動物の、水生サイと思われるものの目撃例があった可能性がある」と指摘。古動物学者のダレン・ネイシュ博士も、「特定の地域で見られるとされる多くの生物は、人々がその地域でその生物が見られると予想しているために『見られる』のだ」と語った。

    モケーレ・ムベンベのものと思われる巨大な足跡。その周囲は約90センチで、3つの鋭い爪痕がある。

     誤認だとしても、なぜ近年になって現地で恐竜の目撃報告が増加しているのだろうか。どうやら答えは森林破壊にあり、驚くべき速さで生物が(本来の)生息地から引き離されていることに起因すると考えられている。「グローバル・フォレスト・ウォッチ」によると、2002~2023年の間に、コンゴ民主共和国は樹木被覆の約10%と湿潤原生林の6.6%を消失。ネイシュ博士いわく目撃されたのは、もともといる大型のヘビやスッポンの可能性もあるという。

    実在の可能性も残る

     しかし、怪獣の存在を簡単に否定できないのも事実だ。1983年にはコンゴ共和国(当時はコンゴ人民共和国)水利・森林省の生物学者マルセラン・アニャーニャ博士が、政府にモケーレ・ムベンベを目撃したと報告している。つまり、国への正式調査報告の中で、怪獣の存在を認めているのだ。

    画像は「POPULAR MECHANICS」より引用

     前述のネイシュ博士も、モケーレ・ムベンベの存在を頭ごなしに否定しているわけではない。あまり調査されていない地域で未発見の巨大生物が目撃されている事実は「非常に興味深いこと」とし、「もしモケーレ・ムベンベが実在するなら、その発見はセンセーショナルなものとなり、史上最も重要な動物学的発見のひとつになるだろう」と語った。

     これまでにもテレ湖では、モケーレ・ムベンベらしき謎の咆哮や、湖面に浮かんだ黒い物体が記録されている。現代を生きる我々が、「恐竜の生き残り」を目にする日はやってくるのだろうか…。

    【参考】
    https://www.popularmechanics.com/science/animals/a64220094/mokele-mbembe-dinosaur-congo

    webムー編集部

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