夢の中のストレスは身体に高負担という事実! 最新研究でわかった「本当に危ない」悪夢のリスク
真夜中に冷や汗をかいて目覚めるような悪夢はいかにも健康に悪そうだが、夢の中で死亡して現実に死んでしまうことがあり得るのだろうか――。
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超常現象をめぐる議論に影響をもたらす可能性も──。最新の研究によって、超常現象の信仰者はストレスレベルが高くなることが判明した!
どれだけ科学力が進歩しても、解明することが困難な超常現象。真っ向から否定する人がいれば、確かに存在すると信じて疑わない人もいる。しかし最新の研究によると、超常現象に対する信仰が“ストレスレベルの上昇”につながることが判明したという。複数の海外メディアが詳細を報じている。
興味深い研究結果を発表したのは、英マンチェスター・メトロポリタン大学のニール・ダグナル氏と、英リバプール・ジョン・ムーア大学のアンドリュー・デノヴァン氏の2人が率いる研究チーム。ポルトガルの製薬会社のBIAL財団の支援を受け、英国在住の18歳以上の参加者3084人を対象とした調査を実施したという。
研究者たちは、霊や超自然的力への信仰を意味する「伝統的超常信仰(TPB)」に加えて、ニューエイジ哲学(NAP)にも注目。運命や霊など外部の超自然的現象への信仰とは異なり、NAPは瞑想やポジティブなエネルギーなど、スピリチュアル的な信仰を意味する。
これら現代オカルトを形づくる2つの信仰を比較した研究の結果、TPBではストレスに対する感受性の増加を伴う、より高いレベルの苦痛と関連していることが明らかになったという。一方、NAPのスピリチュアル的なアプローチを好む人には、ストレスに関する作用は寄与しなかったと発表している。
歴史的にみて、TPBは不適応な心理過程と関連づけられてきた経緯がある。心理的幸福を損なうことはないと示唆された研究結果もあるが、ストレス時にはTPBが“錯覚的対処”として作用し、心理的機能を損なうケースも多いという。
TPBは外部の超自然的力にコントロールを委ねる文化的・社会的観念と結びついており、“集団的な不確実性の状況”ではしばしば慰めを与えてくれるという。対するNAPは、個人的かつ精神的なアプローチが強調され、コントロールは個人自身の中にあると示唆されている。2つの異なる信仰が人々の幸福感や知覚ストレスにどのように影響するのか、いままで適切な研究がおこなわれてこなかったことから、今回の研究につながったようだ。
ダグナル氏は今回の研究結果について、「TPBは外部要因に対する制御認識の低下を反映している可能性があり、これがストレスに対する感受性を高めるのかもしれない」と分析。また、「NAPは“より個人的な問題”に焦点を当てているため、これらのダイナミクスに影響していないようだ」と言及した。
とはいえ研究では、超常現象を信じることがストレスと因果関係にあるわけではないと結論付けている。研究者たち曰く、「むしろその関係はより微妙であり、状況によっては制御の低下がTPBとの関連を示し、TPBが対処を促進するなどの適応機能を果たす可能性もある」というのだ。超常現象を信じること自体がストレスになるわけではなく、あくまでも何らかのストレスを受けた際に超常現象を信じる人はこじらせやすい傾向がある、程度に捉えておこう。端的に言えば、感受性が強いことは強みでもあり、弱みでもあるということかもしれない。
TPBにせよNAPにせよ、目に見えない信仰ゆえに研究は困難を極める。超常現象信仰が心理面にどれだけ影響を与えているのか、興味は尽きない。読者諸賢はどのような実感をもっているだろうか。
webムー編集部
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