ナスカの異人類ミイラと異星人グレイの謎/MUTube&特集紹介  2024年11月号

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    ヒル夫妻事件のエイリアンと姿が酷似していることが判明した。三上編集長がMUTubeで解説。

    謎のミイラ「マリア」の新事実が発覚!!

     現在、2017年に初めてメディアの前に公表されたナスカのミイラ「マリア」への関心が再燃している。
     マリアは、ペルー南部の都市ナスカの地下墓から、複数のミイラとともに発見されたうちの1体で、メキシコ国立自治大学(UNAM)の研究チームによって分析された。
     炭素年代測定法を用いて骨格標本から抽出されたDNAの30パーセント以上が不明。また、ミイラが作られた年代は、西暦240年から383年の間と推定され、古代ナスカ文明が栄えていた時代と重なるという。
     研究チームは、「表面形態学的および断層画像分析にもとづき、マリアはヒューマノイドであり、生物学的構造はヒトに似ているが、多くの構造的相違と形態的および解剖学的特異性を示している」と結論づけた。
     とりわけマリアは細長い頭蓋骨と手足とも3本の指を持っており、ヒトの解剖学的特徴と異なることから、その正体は地球外起源、もしくは古代ナスカ文明と共存していた異人類だったのではないかと指摘されている。
     今年、マリアに関して新たな事実が発覚した。アメリカ、コロラド州の元検察官で、現在は弁護士を務めるジョシュア・マクドウェルが、3名の法医学検査官とともに、マリアの指紋を検証したところ、ヒトの指紋とは一致しないと主張したのである。
     マクドウェルは、「ヒトの指紋のパターンではなかった」と語り、続けて「指や足の指の指紋にループや渦巻きは見られなかった。これは典型的な指紋ではない」と説明。最後に、彼は結果にもとづき、マリアの起源について結論を出すのは「極めて時期尚早である」と慎重な見方を示している。
     現状、メキシコ公聴会でハイメ・マウサンらが公開したマリアを含む数々のミイラについて懐疑的な意見が多く散見される中、マクドウェルらによる指紋分析の結果が再び波紋を呼んでいる。さらに、改めてマリアの存在が地球外起源である可能性が指摘されはじめている。

    失われた2時間の記憶誘拐されたヒル夫妻

     前述したように、マリアはその姿形から異星人ではないか、と指摘する声がある。一般的な異星人といえば「グレイ・タイプ」のだろう。
     ロズウェル事件しかり、UFO事件において体が小さく頭と目が大きいという特徴が、目撃者や関係者らによって証言されることが多い異星人だ。なかでもグレイが人間と接触した例といえば、かの有名なUFOによるアブダクション事件「ヒル夫妻事件」である。
     1961年9月19日の午後11時過ぎ、アメリカのニューハンプシャー州の国道を車で走行中だった夫バーニーと妻のベティのヒル夫妻が、ポーツマスにある自宅へと車で帰宅途中にUFOと接近遭遇し、間もなく意識を失った。 気がつくと、ふたりは何事もなかったかのように車に乗って移動していた。しかし、帰宅して時計を見ると、到着時刻が予定より2時間も過ぎていた。夫妻には2時間の間の記憶がひどく断片的で曖昧模糊としていた。
     さらに不可解なことに、以来、妻ベティは毎晩のように原因不明の悪夢に悩まされるようになり、悩んだ末、夫妻は1964年にボストンの精神分析医ベンジャミン・サイモン博士のもとで、催眠治療を受けた。
     結果、夫妻がUFO内に拉致されていたことが判明。身長約1.5メートルのヒト型の小柄な生物たちよって爪や毛髪を採取され、皮膚の一部をこすり取られるなど、さまざまな検査を受けていた。犯人については、ベティが催眠治療下で描いた似顔絵と宇宙船内で見せられたという“3次元星図”が手がかりになった。
     約2年後の1966年、オハイオ州オークスハーバーに住む数学教師の研究によって、星図はレティクル座ゼータ連星系を示したものであり、“彼ら”の棲む星ではないかと推測された。
     後年、ベティは夫バーニーが他界したあとのインタビューで、
    「自分たちが遭遇したのは典型的なグレイで、大きな目と灰色の肌をしていた」
     と語った。ヒル夫妻の体験は、公になった中で初の異星人誘拐事件であると同時に、初めてグレイ・タイプの異星人と遭遇した事例としてUFO史に記録され、最も広く知られたエイリアン・アブダクション事件として知られるようになった。
     また、大きな頭に大きな目、小さな口、か細い体を持つ、というグレイの描写の「典型」となったのである。後にグレイと思しき生物のさまざまな目撃報告から“アーモンド形の吊り上がった真っ黒な目”と変遷していき、姿形は現在に至っている。

    (文=並木伸一郎)

    続きは本誌(電子版)で。

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    webムー編集部

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