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フランスの歴史あるUFO調査機関「GEIPAN」の新所長が就任! 大陸ヨーロッパの隠れUFO大国、フランスでのUFO調査最前線を探る!
近年、世界中で加速するUFO情報開示の動きだが、外交においては独自路線を貫きがちなフランスもUFO問題に関しては各国と歩調を合わせ、積極的に新たな事例や知見を発信している。それどころか、意外にもフランスは各国に先駆け、2007年3月の段階で「GEIPAN」(フランス国立宇宙研究センターが設置する未確認飛行物体研究所)が過去30年に国内で発生したUFO事件(1,600件以上)を網羅したデータベースを一般に向けて公開。ネットを通して、誰もが自由に“本物”のUFO情報に触れることを世界で初めて可能にしているのだ。
実際に当時、このことは欧州委員会(EC)が「研究開発情報サービス(CORDIS)」内で大々的にアピールしており、1,600件のうち28%(448件)が完全に正体不明な飛行物体に該当することを発表している。そしてこの28%には、次に挙げる2件のように極めて特異な事例も含まれることを公式リリースの形で明かしているのだ。
一つめは1967年、牛の群れを世話していた2人の幼い子供が、約120cmの黒い生き物4匹を目撃。それらが球状の物体に入り込むと、硫黄と焼けた草の臭いを残して飛び去ったという事件だ。そしてもう一つは1994年、高度10,500メートル上空を飛行していたエールフランス機が、茶色で震える巨大な円盤と遭遇した事件。なかなかイメージできない読者も多いだろうが、実はフランスは隠れたUFO大国でもあるのだ。
そして今年、2月14日にGEIPANのトップとしてフレデリック・クータード新所長の就任が発表されたのだが、時を同じくして現地メディアによるインタビューも行われている。そこで語られた内容によると、GEIPANが精査してきたUFO目撃事例はすで3,037件に上り、そのうち3分の2弱(64.3%)は「完全に」または「おそらく」正体を特定済み、3分の1(32.4%)はデータ不足、そして残された3.3%(約100件)が正真正銘のUFOに分類されているという。
17年前と比較すると、精査した事件の数を2倍近くに増やしながら、正体を特定できなかった正真正銘のUFOは4分の1以下に減っている。これはデータの充実や科学の発達がもたらした劇的変化といえるだろう。また、現在GEIPANはフランス全土に17人の調査員からなるネットワークを構築しているとのことだ。今後も証言者たちの安心とケアを怠ることなく情報収集と分析を加速するというが、このような丁寧で綿密な作業の末、それでも最後に残る謎にこそ、真実が隠されているのだろう。
webムー編集部
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