なぜタマゴ型UFOの目撃者たちは口を閉ざしたのか!? 歴史的「ソコロ事件」の謎に迫る新情報/並木伸一郎
「ムー」メインライターを務めるオカルト界の重鎮、日本を代表する超常現象研究家の並木伸一郎先生が「並木ミステリーCH」で今こそ明かす“あの事件”の真相!
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1967年にカナダで起きた未解決事件「シャグハーバーUFO事件」に新たな展開か――。事件の1週間後に現場付近の海面から光る長方形の物体が姿をあらわし、浮上し飛び去っていったというのだ!
カナダのUFO事件史を語る上でまず最初に挙げられるのが、1967年5月に起きた「ファルコン・レイク事件」であるが、実は同年10月にはノバスコシア州の漁港で多数の目撃者を伴うUFO墜落事件「シャグハーバーUFO事件(Shag Harbour UFO incident)」が起きている。
目撃者も多く墜落後の捜索も精力的に行われたのだが、その甲斐も虚しく何一つ痕跡も手がかりも得られず迷宮入りしてしまった57年前のこの事件に、今になって意外な新証言が届けられたようだ。
では今一度、この「シャグハーバーUFO事件」を振り返ってみたい。
1967年10月4日の夜、現地時間午後11時20分頃、ノバスコシア州の大西洋岸の小さな漁港、シャグの近海に何らかの光る物体が墜落したことが報告された。その直前、少なくとも11人が夜空で光を発する物体が低空飛行で港に向かうのを目撃していた。複数の目撃者が「爆弾のような」音や、「シュー」という音、そして最後に大きな衝撃音が聞こえたと証言している。
この時、漁港の住民であるローリー・ウィッケンズ氏と彼の友人4人がまずは車を出して、墜落現場に最も近いと目される護岸へ向かった。
ハイウェイ3号線を走行中、彼らは港の沖に光を放つ大きな物体が存在するのを発見した。護岸から沖合250~300メートルほど先の海面に、直径約18メートルの光る物体が浮かんでいたのである。
ウィッケンズ氏はすぐに地元警察(カナダ王立騎馬警察、RCMP)に連絡し、航空機がシャグハーバー沖に墜落しているのを目撃したと報告した。
通報から約15分以内に2人の警察官が現場に到着し、護岸から目視で物体を確認してハリファックスの救助調整センター(RCC)に連絡した。同センターは周辺を飛行した航空機の記録をチェックしたが、遭難機や行方不明機は確認されなかった。
カナダ沿岸警備隊の捜索救助隊に加え、地元の漁師たちも船を出してその物体に近づこうとしたのだが、救助の手筈を整える前に物体は光を灯したまま沈みはじめ、やがて視界から消えてしまったのだ。
結局、捜索活動は開始されたのだが、カナダ沿岸警備隊も漁師たちも生存者、遺体、瓦礫などの痕跡を一切見つけることはできなかった。その後も海軍のダイバーによる海中と海底の捜索などが続けられたが、RCMPの最終報告書では物体の痕跡は何も見つからなかったことが記されている。
この謎の物体は正式に特定されなかったため、カナダ政府の文書ではズバリ「UFO(未確認飛行物体)」と呼称されることになった。こうして未解決事件となった「シャグハーバーUFO事件」の謎は、今も時折議論を巻き起こして今日に到っている。
しかし、事件から56年以上経った今、意外にも新たな展開が見えてきている。
当時そのUFOを見ていた匿名の目撃者が、電子メールでオルタナティブメディア「Unexplained Mysteries」に連絡し、当時の体験談を説明したのである。そこには1枚の写真も添付されていた。
「これ(写真)は明るく照らされた大きな長方形の物体で、水の中から出てきて空に昇り、すぐに消えました。この写真は、シャグハーバーから約30マイル離れた場所で、事件が始まってから約1週間後(UFOが再び出現した時)に撮影されたものです」と彼は説明している。
「シャグハーバーUFO事件」の1週間後にこの目撃者によって撮影されたという光る物体の正体とは? ともあれ、携帯電話やスマホはもちろんデジカメもない時代であったことを考えると、“奇跡の一枚”と言えるのかもしれない。
「私が知っている限り、そのような技術を備えた人工の航空機や潜水艦は未だ存在しません。拡大写真から、この物体には翼やエンジンなどの目に見える推進手段がないことがはっきりとわかります。静かで並外れたものです。この物体がどのように動き、移動したのかについては注目に値します」(匿名の証言者)
この驚くべき情報提供を受けた「Unexplained Mysteries」の記事では、ひょっとするとこの人物が老い先長くない身であることを記事のタイトルで示唆している。確かに1967年当時に、このような写真を撮影できるような年齢であったとすれば、現在はかなり高齢であることが予想される。
「私は50年以上この“重荷”を背負ってきたましたが、今こそこれを世に投じる時が来ました!」(匿名の証言者)
余命が長くないことを理解したこの人物は、50年来の重荷を肩から降ろしたということなのか。そして全貌を知らされた我々はこの解説と写真をどう理解すればよいのか。まずは今後の検証が待たれる。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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