アメリカと南米諸国の「UFO情報提携」とは? 80年間にわたる諜報関係が明らかになる時代へ/宇佐和通
UFOについての情報公開が進む中、南北アメリカをカバーする情報提携の網が明らかになろうとしている。ワシントンポスト紙の報道の裏を読む。
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米当局が徹底的に隠蔽を図ってきたと噂されるUFO映像の1つが、ついにリークされたのか!? 1964年、米空軍のミサイル発射実験中に出現したUFOの映像の真偽は――。
1964年9月15日、米カリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地で核ミサイル発射実験の陣頭指揮を執っていたロバート・ジェイコブス氏(当時は空軍中尉)は、発射直後に突如あらわれたUFOがミサイルに接近し、あらゆる角度からレーザー光線を何発も発射してミサイル先端部のダミーの弾頭を撃ち落とした一部始終を目撃したと語っている。
実験は撮影を伴っていたため、このUFOは映像に収められていたのだが、直後にやって来た灰色のスーツを着た男たちがその映像を没収し、二度とこのことについて話すなとジェイコブス氏らに命じたという。したがって当然、このビデオは当局が今も保管しているはずである。
軍を退役した後、ジェイコブス氏は本件について暴露したことで世に知られることになったのだが、その話の内容は現在に至るまで具体的な証拠によって裏付けられてはいない。
ジェイコブス氏によれば、実験は核ミサイルを衛星軌道上に打ち上げるテストであったという。当然だが実験で使われた弾頭は本物ではなくダミーであった。ミサイルは順調に発射され、時速1000キロで上昇していく模様がビデオで撮影されていたのだが、突然フレーム外から1機のUFOが近づいてきたのだという。
そのUFOは、ミサイル先端の弾頭部分に向かって角度を変えながら計4発のレーザービームを発射した。その後、UFOは高速でフレームの外へ飛び去り、ダミー弾頭はもぎ取られて落下し、見えなくなったということだ。
その一部始終を記録していたビデオ映像が「MIB(メン・イン・ブラック)」を彷彿させる男たちによって没収されたということだが、このUFOビデオは「アメリカ政府が絶対に世に知られたくない映像の1つである」と元米空軍パイロットでUFO研究家のクリス・レート氏は指摘している。
ところが、最近になってX(旧Twitter)ユーザー「LUFOS」氏の投稿で問題のUFO映像とされるものが突如公開され、大きな注目を集めている。米政府が隠蔽を図っていたUFOビデオがついにリークされたのだろうか。
昨年12月7日に公開されたこのビデオは、「1964年9月15日に起きた異常な事件の、失われていた証拠である」との解説を伴っている。ここでは人間のテクノロジーと未確認航空現象との間の、最も重要な出会いの一つが垣間見られるというのだ。
ビデオの真正性はまだ確認されていないのだが、すでに激しい議論が巻き起こっている。懐疑論者は、証拠の欠如とデジタルコンテンツの映像加工編集の容易さを指摘している。一方、支持者たちはこれが長年の謎を解く潜在的な鍵となり、おそらく高度な地球外テクノロジーを理解するための入口になると考えているようだ。
一方、科学者たちはバイアスを排したアプローチを慎重に追求している。彼らは地球外生命体の関与について結論を急ぐ前に、考えられるすべての可能性を考慮してビデオを徹底的に分析することを主張している。
この話題を紹介したオルタナティメディア「Latest UFO Sightings」の記事は、視聴者には広い心と批判的な目を併せ持ってこのUFO映像を見てもらいたいと進言している。流出したとされるビデオは、それが画期的な発見であるか興味深いフィクションであるかにかかわらず、宇宙の未知の領域を理解しようとする人類の物語に魅力的な一章を加えるものになるということだ。
1964年にヴァンデンバーグ空軍基地で起きたこの一件は、UFOの謎めいた性質と当時の最先端の軍事力との間で起きた一触即発のスリリングなストーリーでもある。
これまでにも核兵器施設上空にUFOが出没したケースがいくつか報告されているが、やはり一部のUFOは“核兵器廃絶主義者”なのだろうか。この1964年のイベントに新たな展開が見られるのか引き続き注目していきたい。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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