アポロ計画の真の目的とは?隠蔽された地球脱出計画/並木伸一郎・月の都市伝説

文=並木伸一郎

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    月には異星人の基地がある! 月面で発見された未確認飛行物体や巨大構造物の正体とは? アポロ計画を通じて人類は異星文明と接触していた? などなど、〝月をめぐる都市伝説〟の数々をご案内! 今回はアポロ計画のそもそもの目的にまつわる都市伝説です。

    アポロ1号の悲劇

     NASA最初の有人宇宙飛行計画が、1967年2月21日の発射を目ざしていた「アポロ1号」だ。
     そして同年1月27日午後1時、3人の飛行士が、発射前にテストのためアポロ司令船に乗り込んだ。だが、テスト開始直後、グリソム飛行士が「酸っぱいにおい」に気づいた。それが異変発生の兆候だった。いきなり、船内に満たされる酸素流量が高すぎるという警告音が繰り返し鳴りだしたからだ。
     さらに問題が発生した。宇宙船と外部との通信機器が不調モードになったのだ。その間、何度も中断しながら調査されたが、原因が特定されず、テストが再開された。
     午後6時31分、またしても、船内の酸素流量が高くなる異変が起きた。4秒後、「火事だ!」と告げるチャフィー飛行士の声がインターフォンから流れ、ついで2秒後、ホワイト飛行士が「コックピットで火災発生!」と叫んだ。この非常事態にあわてふためく職員たち。緊急時、最低でも90秒で脱出できるはずだったが、現実には、宇宙船内部からのロック解除に、飛行士が無理な姿勢をとるはめになり、短時間での脱出は不可能だった。
     燃え上がる船内、駆けつけた職員たちがハッチを開けたが、すでに飛行士たちの息はなかった。宇宙服を着ていたので焼かれずには済んだが、出火から4分後、一酸化炭素中毒で亡くなっていたことが、医師の診断で明らかになっている。


    上:3人の飛行士が死亡したアポロ1号の司令船。内部が黒く焦げていることがわかる。下:焼けた宇宙服。

     その後の事故調査で、出火原因として、「船内が高圧の純粋酸素で満たされていた」、「配線被覆がはがれ電源ケーブルがショートしてた」、「船内の気圧が高くなりハッチが開かなくなっていた」など指摘された。
     要は、アポロ司令船の設計や構造の欠陥に起因するものだった。これほどの事故を起こしたら、現在なら計画はすべて中止になっていてもおかしくはない。しかし、わずか20か月後から計画は再開された。それだけの理由が、NASAにはあったとしか思えないのである。

    アポロ計画と地球脱出計画「ノア」

     その理由、その目的とは?
     そもそもアポロ計画の真の目的は、“月の異星人”たちの存在を確認するためだった。なぜなら、その背後には、人類地球脱出計画が画策されていたからだ。それは遠い未来を見据えての、遠大な計画だったが、地球崩壊の危機は深刻な問題で、選ばれた民だけでも脱出させなければならなくなったという。

     だが、アポロの“現地調査”結果、月には〝先住者=異星人“がいた! そう、月はプロジェクトが望む“第2のエデン=楽園”ではなかった。だからこそ、アポロ計画はそうそうに終了したのである。

     1972年、米太平洋艦隊司令部情報部に勤務していた経歴をもち、「米海軍安全保障委員会」のメンバーでもあったビル・クーパーは、在籍中に「プロジェクト・ノア」と書かれた書類を見た。そこには、“選ばれた者”だけが、地球からほかの天体に“移住=脱出”するという、シナリオが描かれていた、とNASAの陰謀を暴露している。

    NASAの陰謀をラジオで語ったビル・クーパー。

    “地球脱出計画”のための施設「サイトR」全景。アメリカ、ペンシルベニアとメリーランドの州境のレーブンロック丘陵地帯の地下にサイトRは存在している!

     また、2014年3月、宇宙学者ローラ・マグダレーン・アイゼンハワーが、「秘密の条約に基づく、“オルタナティブ3”という計画が存在します」と暴露。それは、極秘の地球脱出計画で、“参加”できるのはごく限られたエリートだけだという。しかも、地球脱出計画「ノア」はグレードアップしており、その脱出先は、“火星”だという。

    “オルタナティブ3”計画をリークしたローラ・M・アイゼンハワー。

     アメリカ、ペンシルベニアとメリーランドの州境にあるレーブンロック丘陵地帯に「サイトR」と呼ばれる地下施設がある。表向きはシェルターだが、実は、“地球脱出ミッション”のための施設で、いざというとき、地球を脱出するエリートたちがここに終結するのである。
     情報では、秘密基地エリア51で実施されていたプロジェクトの一部がユタ州の秘密基地エリア52に移され、イオン推進による巨大宇宙船の機体の開発が実施されているという。
     またゲイリー・マッキノンが、ハッキンングでNASAジョンソン宇宙センターの機密ファイルの中に発見した情報だと、アメリカは300人乗りのシャトル型宇宙船や巨大UFOを複数所有しているという。

    アメリカがシャトル型宇宙船や巨大UFOを複数所有していることを明らかにしたゲイリー・マッキノン。


    マッキノンのハッキング情報を裏づけるかのように、2010年1月17日にユタ州の砂漠地帯で巨大な三角形UFOが目撃された。図はその機体と航空機の大きさを比較したもの。
    『ムー認定 月の都市伝説』(並木伸一郎・著)より。

    並木伸一郎

    「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。

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