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UFO内部にいた異星人は日本人だった!? 知られざる日本のUFOアブダクション事件を、本誌の独自取材で得た貴重な最新情報を三上編集長がMUTubeで解説。
早春の潮風が香る房総半島南端の街で、その男性は少年時代の驚くべき体験を語りだした。
千葉県館山市で船舶関係の会社に勤務する鈴木俊一氏(仮名)59歳は、漁師のような日に焼けた精悍な顔を時折ゆがめながら、遠い記憶の断片をたぐり寄せるように話す。
「あれは高校生のころ、テニス部の練習で足首を痛めた際のことでした。病院でレントゲンを撮ったんです。すると足の甲の中に妙な“金属片”があることがわかったんですよ」
そういって鈴木氏はズボンの裾を捲り右足の甲を見せた。外見からではわからないが、長さ2センチほどの細長い金属片が、横方向に足の甲を貫くように今も存在しているのだという。
そんなものにはまったく心当たりがない高校生の鈴木氏は、医師に取り出してほしいといったが、金属片は足の甲の奥深くにあり、切除するには筋肉や筋を切ってしまう恐れがあるため、簡単には取り出せないと断られたという。
そのときからである。鈴木氏は少年時代に経験した、記憶の中から失われていたはずの不思議な出来事を思いだしはじめたのだ。
鈴木氏は現在の館山市に移住する前、館山市と似た造船業が盛んな愛媛県今治市ののどかな港町で生まれ育った。4人兄弟の次男坊で、小さいころからわんぱくで、毎日、日が暮れるまで遊んでいたという。
海から少し山側に入った家の斜め向かいには町の公民館があり、少年のころはその敷地で壁に向かって球を投げてキャッチボールをしたり、ビー玉などで時間がたつのを忘れるくらいひとりでよく遊んでいたそうだ。
小学3年生のある日のこと、公民館の敷地でひとり遊んでいた鈴木少年は、頭上に浮かぶ不思議な物体に気がついた。頭の上、地上2メートルほどの高さに、銀色に鈍く輝く、金属製の球体が音もなく浮いていたのだ。
球体の大きさはサッカーボールよりもひとまわり大きく、直径約30センチ。
啞然として見上げる鈴木少年を観察するかのように、球体はふわふわと頭上を旋回すると、どこともなくすうっと夕空の中に消えてしまった。「なんか変なものが飛んでいるのを見たよ」と家族に話すと、鈴木氏の妹さんも同じような球体が自分の頭の上を旋回するのを目撃したことがあるというのだ。
そんな小型UFOを鈴木少年が見てから1か月ほどたった日のことである。学校から帰った鈴木少年は、いつものように公民館の敷地でひとりで遊びはじめた。やがて西の空に陽が沈みかけたとき、突如、鈴木少年の頭上から強烈な白い筒状の光が降り注いできたのだ。
白い光に包まれた次の瞬間、鈴木少年は見たこともない不思議な空間に佇んでいた。目の前には銀色に鈍く輝きカーブを描く円筒形の壁があり、正面にはドアのない出入り口が見えた。すると突然、鈴木氏の頭の中に“部屋に入って待っているように”と何者かの“声”が響いた。
声に命ぜられるまま中に入ると、そこは奥行き4メートルほどの四角い小部屋であった。部屋の中には初老の「おじさん」がひとり立っていた。鈴木氏は初め、その「おじさん」は自分と同じように白い光に拐われた人だと思ったという。
「おじさん」は、丸首のスウェットセーターにズボンを履き、年齢は50~60歳くらい。顔はどこにでもいる普通の“日本人”であった。慌て怯える鈴木少年とは対照的に「おじさん」は不自然なほど落ち着いている。今。自分が置かれている異常な状況に、鈴木少年は不安と恐怖でパニック状態になりはじめた。
“なんでもないよ”
また鈴木氏の頭の中に声が響いた。間違いなく目の前に立つ「おじさん」の声だった。
「やばい、逃げなきゃ!」
鈴木少年は無気味なほど静かに佇む「おじさん」から離れると、部屋を飛びだして狭い通路を一目散に走りはじめた。だが、いくら走っても、また先ほどの部屋の入り口の前に来てしまう。おそらくここは円形の壁を囲む回廊なのだ。回廊を何度も走りまわり息を荒らす鈴木少年の頭の中に“この子はいうことを聞かない子だな”と、またあの「おじさん」のあきれたような声が響いた。
やがて再び白い閃光に包まれて、鈴木少年が自宅の近くの空き地に現れたのは、陽も落ちかけたころであった。今でこそ何があったのか、記憶の一端を甦らせている鈴木氏だが、そのときの彼は、学校から帰宅して家の前の公民館の敷地でひとり遊んでいたとき、閃光に包まれてどこかに行っていたようなぼんやりとした記憶しかない。
ふらふらと歩き自宅の前に立つと、庭のほうから鈴木氏の父親が驚いた顔で駆け寄ってきた。
「ひと晩中いったいどこに行ってたんだ!?」
父の剣幕に少年は言葉を失った。なんと彼は昨日の夕方から今の今まで、丸1日の間、行方不明になっていたというのだ。
「空から降りてきた謎の白い光に包まれて、きっとどこかに連れていかれたんだ……」
「そんな話、だれにもいうんじゃないぞ!」
父は呆けた説明をする息子を怒鳴りつけ、以来、二度とこのときのことは家族の間でも触れることはなかったそうだ。
その後、鈴木氏は22歳になって故郷を離れるまでの間、一度だけ自宅の庭から見える山の上空に、赤、青、緑と、色とりどりに輝くUFO編隊を目撃したことがあった。だがそれを最後に再びUFOを見ることはなかった。
ただ、あの奇妙な体験をしてからは、それまでにはなかった鼻血が出やすくなったことと、時折、頭の中に何かの数式か化学式のような複雑な文字の羅列のような映像が、浮かんでは消えるということがあったという。
(文・CG=坂野康隆)
続きは本誌(電子版)で。
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