火星上空に円盤型UFOを発見! 探査機キュリオシティが撮影した謎の飛行物体/遠野そら
2012年に火星に到着し、今も現役で観測を続けるNASAの探査機・キュリオシティ。その送信データに謎の飛行物体が写り込んでいることが判明した。しかもその数は、ひとつやふたつではない。鮮明に確認できるそ
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ここ数年、世界規模で多発する獣人UMA活発化の原因とその正体について迫る。
北米大陸で目撃が続く獣人UMA「ビッグフット」。1810年、オレゴン州ダレス付近を流れるコロンビア川沿いで約43センチの巨大な足跡が目撃されて以来、これまでに報告された事例は約3000件。膨大な目撃情報、写真や映像、物的証拠が獲得されており、実在の可能性が高いとみなされているUMAのひとつだ。
その存在を決定づける証拠がないのは事実だが、現在、獣人の活動が活発化している。決定的な証拠を獲得できる好機だとして、研究家やハンターたちが注目している。
近年、ハンターが森林内にセットした狩猟用カメラにビッグフットが写り込むというケースが報告されている。
2019年1月、ウエストバージニア州中部のサットン湖で、森にセットされたカメラがビッグフットを捉えた。2メートル以上は優にある、全身毛むくじゃらで筋骨隆々の怪物がカメラに向かって立ちすくんでいる。その姿形は、まさしくビッグフットだ。湖畔の周囲の農家では、ニワトリやブタなどの家畜が異臭を放つ巨大な獣人に襲われるという事件が多発している。
2019年2月、アメリカ南東部に位置するジョージア州のクラークスヴィルでも、ビッグフットが狩猟用カメラの前に姿を現した。硬い毛で覆われた頭頂部、突き出した口元、深いシワが刻まれたその顔は伝説の獣人そのもの。側に写る木々と比較すると、いかに巨体であるかがわかる。
現場はビッグフット出没のホットスポットとして知られており、これまでにも目撃談が数多く伝えられてきた。当地で生まれ育った画像の提供者も、ビッグフットと思われる無気味な叫び声や木を叩くような怪音を幾度となく聞いてきたひとりだ。こうした怪異は今も続いているというから、さらなる情報にも期待できるだろう。
その2か月後の5月末にも、同州のブルーリッジ山脈付近とラブン群の2か所で、別々の人物による目撃が立てつづけに報告されている。
ビッグフットを「サスカッチ」と呼ぶカナダ、オンタリオ州では獣人の咆哮をおさめた〝音声ビデオ〞が記録された。2019年10月3日、同州在住のジーノ・ミーケストが家族3人でライチョウ狩りに出ていたときのことだ。
狩場から車に戻ろうとすると、耳をつんざく咆哮が聞こえてきた。聞いたことのない叫び声を不可解に思い、ジーノは音声記録代わりにビデオを回したのだ。
実際の映像では、獣人の姿こそないが、一家を取り囲むように全方位で聞こえているのがわかる。
さてこのように出没が頻発しているのは、アメリカのビッグフットだけではない。世界中で獣人の出現が相次いでいるのだ。
ビッグフットと同様に広く知られる獣人UMAは、ヒマラヤ山脈に棲息する「イエティ」、ロシアの「アルマス」、そしてオーストラリアの先住民アボリジニが伝承する「ヨーウィ」があげられよう。これらの獣人たちも最近、立てつづけに目撃されているのだ。
2018年12月に動画サイトにアップされ、オーストラリア、クイーンズランドの森で撮影された獣人の映像は衝撃的だ。現地の男性が撮影した映像に、暗闇で目を赤く光らせた獣人らしき生物が映り込んでいたのだ。
この赤目現象は霊長類に多く見られる現象で、その異形の姿と相まって、この存在が18世紀から目撃が続くヨーウィである可能性を高めている。さらにヨーウィは、2019年11月を境に再び同州で多発。農家や民家周辺に姿を現すなど、今なお活発に活動しているのだ。
ヒマラヤの雪男として知られるイエティは、2019年4月29日、ネパールと中国の国境近くのヒマラヤ山脈でインド陸軍がその足跡を発見。雪上に連なる足跡の画像がツイッターでも公開されている。日照りと風による自然の創作物、あるいは熊の足跡の誤認という反論もあるが、画像に写るそれはあまりに巨大かつ鮮明だ。
当地ではこうした不可解な足跡の発見が多いという事実も看過できない。これを伝説の雪男のものと考えるのは筆者だけではないだろう。
ロシアのアルタイ山脈を中心に500件以上の目撃報告があるアルマスは、これまでに雄雌両方の個体が目撃されている。そして2016年には、雌のアルマスと思しき獣人が、同国南西部のバシコルトスタン共和国でドライブ中の若者たちに目撃され、動画に収められた(現在、その動画はYouTube上から削除されている)。
短い動画ではあるが、胸のふくらみが確認されおり、目撃者も同様の主張をしていることから雌の個体であることは間違いないだろう。当地では森の精霊のシュラレ(ヒト型生物の意)だという主張もあるが、少なくとも獣人が永久凍土に覆われたこの地に実在する可能性は高い。
また、イギリスではビッグフットと同様の特徴を備えた獣人の出現が20世紀末から続いており、ウェールズだけで5年間に約40件の目撃情報が寄せられている。
さらに、実はアメリカでもビックフット以外の獣人の目撃がある。2019年7月2日、テキサス州エル・パソで毛むくじゃらの巨大生物が天体観測に訪れた主婦を襲うという事件が発生。現地に伝わる「デザート・エイプ」だと噂されている。
さらに2020年1月3日には、アメリカ東南端のフロリダ州デード市に「スカンクエイプ」が出没。写真こそないが、目撃情報によれば身長は2メートルを超え、赤褐色の体毛は10センチ以上。獣臭と硫黄臭が混じりあったような悪臭を放っていたという。現地では、スカンクエイプの仕業とみられる家畜の行方不明事件がここ数年続いていることから、スカンクエイプも活動を活発化させているにちがいない。
しかし、なぜ、これほどまで獣人の出没が続くのか? その原因として有力視されるのは、環境の変化である。
たとえば、ビッグフットであれば、近現代の目撃以前から、聖なる獣「毛深い人」としてインディアン部族の間で伝承されてきた。つまり、人間の開拓が始まる以前から当地に原生していたのだ。だが、15世紀に始まる白人の入植と急激な近代化、人間の生活圏拡大が彼らの領域を脅かした。近現代に目撃が多発するのは、こうした事情が背景にあると予想されるのだ。
もう1点考えられるのが、劇的な気候の変化だ。地球温暖化が懸念されるようになってからずいぶんたつが、状況は悪くなる一方だ。とりわけ、京都議定書をいち早く離脱したアメリカは深刻だ。2012年7月には、強烈な熱波が同国を襲い、ミズーリ州で最高気温セ氏42度を記録するなど、観測史上最高の数値で平均気温を更新。農作物はもちろん、河川に住む生物にも甚大な被害がおよんだ。海水温の上昇は蒸気の大量発生を誘発し、その結果として大寒波が発生。2019年1月には南西部でセ氏マイナス60度が記録された。こうした気温の乱高下の影響は人間よりもむしろ、自然界のほうが厳しいはずだ。
だとすれば、獣人たちの棲息域の環境が気候変動によって悪化、あるいは生態系が影響を受けて食物確保が難しくなり、住処を追われた結果、人間の生活圏近くまで下りてくるというケースも想定できるのだ。
と、ここまで見てきたところで、筆者はある〝矛盾〞が頭をもたげた。現代を生きる巨大獣人の正体は、およそ100万年前に出現した史上最大の類人猿「ギガントピテクス」の生き残りとする説が多いのは周知の通りだ。だが、気候変動と獣人の関連性を改めて見てみると、生態や特徴が一致していないという事実が浮上したのである。
ギガントピテクスが生きた時代は第四紀氷河時代だが、その生息域は東南アジアの温帯地域に限られていた。対して、地球温暖化の影響を受ける前のビッグフット、イエティやアルマスなど、現代の獣人たちの多くは寒冷地帯で目撃が圧倒的に多い。そう、ギガントピテクスと現代の獣人の生息域は明確に異なるのだ。ギガントピテクスが気候変動に順応・進化しながら生き延び、世界各地に分布したとも考えられるが、絶滅の原因が寒冷化である以上、その可能性は低い。
そればかりではない。ギガントピテクスと現代の獣人が別系統の霊長類であることを示すデータもある。
その実験が行われたのは2019年のこと。歯のエナメルから採取したタンパク質構造を回復・解析するという画期的な検証法によって、ギガントピテクスは現生のチンパンジーやボノボといったヒト属ではなく、約1300万年前にそこから分岐したオランウータン亜科であることが判明したのである。
仮に、現代の獣人がオランウータン亜科の系統であれば、直立に近い二足歩行をしないはずだ。特別な進化を遂げた可能性もあるが、むしろ現代の獣人はそれとは別系統と考えるのが妥当だろう。
それは、獣人にまつわる研究の一部分が振り出しに戻ったことにもなるが、われわれの知りえない二足歩行の大型霊長類が存在している可能性が高まったともいえるだろう。
幸いなことに、ビックフットは人為的とは考えにくい病理的特徴を示す足跡、皮膚隆線、手形、体痕、体毛、ミイラと思しきサンプルまでも得られている。
これらのうちのいくつかは専門機関による科学的検証が開始されているが、出現が頻発する今日であれば新たな証拠を得る可能性も高く、そこに既述した新たな解析アプローチが加われば、そのときこそ、謎めいた獣人UMAたちの正体が摑めるかもしれない。
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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