キルギスの“忘れ去られた”アトランティス!? 湖底に沈んだ謎の都市遺跡を発見!

文=webムー編集部

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    突如として湖に沈んだ幻の交易都市がキルギスの湖底で発見された!

    神秘の湖に隠された都市遺跡

     中央アジア、キルギス共和国にあるイシク・クル湖。世界でも有数の深度を誇り、深い青色が美しい 塩湖の底から、未知の都市遺跡が発見された。

    イシク・クル湖の位置 画像は「Russian Academy of Sciences」より引用

     今回、ロシアの考古学者らの発掘調査により、穀物を挽くための石臼や多数の焼成レンガ、木梁などが水中から引き揚げられた。湖底にはモスクや浴場、または学校らしき構造物や、イスラム式の墓地も確認されたという。

    画像は「Russian Academy of Sciences」より引用

     いずれも人々の居住や生活を示すものだが、都市は年を追って拡大した形跡(建て増しされたり、元々あった墓地を覆い隠すようにして作られたと見られる構造物)も見つかっているという。人口の増加に伴い、居住区や店舗などの需要が順調に高まっていったのだろう。活気に満ちた商業都市だったことは想像に難くない。

    画像は「Russian Academy of Sciences」より引用

    青い水の下で眠り続ける遺跡

     現在、イシク・クル湖の畔には小さな集落が点在するのみだが、中世にはシルクロード交易の重要な交易拠点として一大都市圏が築かれていた。しかし15世紀初頭、そんな都市の繁栄は巨大地震によって突如として終焉を迎える。前震の段階で住民たちは避難したが都市は水没し、住民は散り散りとなり、築かれていた文化は放棄されたと考えられている。

    画像は「Russian Academy of Sciences」より引用

     イタリア・ポンペイでの惨事にも匹敵する大規模な災害だったと考えられているが、該当するような都市について歴史書に明確な記述はないという。しかし、さまざまな物品や言語、思想が行き交う中で育まれた文化は、独特の魅力にあふれていたに違いない。発掘と分析が進み、600年以上も存在を忘れ去られていた文明の全体像が明らかになることを期待したい。

    【参考】
    https://www.heritagedaily.com/2025/11/traces-of-submerged-city-discovered-beneath-lake-issyk-kul/156372

    webムー編集部

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