砂かけ婆は奈良妖怪! 古都に出没する怪老女の奇譚/奈良妖怪新聞・ババア厳選
妖怪シーズン・夏にききたい古都のオバケばなし5選。今回は、姿も正体も謎多き「ババア妖怪」たちを掘り下げる!
記事を読む
AIによる各種の画像生成アプリが目下、流行中だ。こうしたAIへのお題のなかでも定番なのが、「地球最後のセルフィー」である。そこで描画される世界は、なぜかディストピア的世界なのだーー。
ツイッターのお絵かきAIアプリ「Dream」では「北斎が描いたスクランブル交差点」とか「ゴッホが描いた東京スカイツリー」みたいな絵を見ることができる
(「Dream」の描き出した絵 https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2201/12/news147.html)。
海外にもDALL-E2というよく似たアプリとサービスがあるのだが、このDALL-E2にある意味特殊なお題を出して絵を描いてもらったところ、とんでもない作品が数多く生まれることになってしまった。
何回やっても、示されるのは実におどろおどろしい画像ばかり。具体的に絵柄を説明すると、内部にオレンジ色の炎がちらつくキノコ雲をバックにスマホらしい装置を構える異形の人とか、まるで死神のような衣装と表情の男性など、絶望的なテーマの絵ばかりなのだ。一部はすでにNFTアート作品として取引されているというのだが、現存するデータと「地球最後」「セルフィー」という気ワードを組み合わせると、AIはディストピアな未来しか思い描けないのだろうか。
およそ27万人のフォロワーがいる『Robot Overloads』というTikTokのアカウントでは、映像バージョンまで含めて毎日更新が続けられている。
そもそものプラットフォームとなったのは「craiyon.com」(https://www.craiyon.com/)というサイトなのだが、DALL-E2の人気があまりにも高くなってしまったため、TikTokのアカウントを別に立てて特化したということらしい。
「地球最後のセルフィー」というお題を最初に考えたのがだれかは特定できないが、今ではすっかり定番になっており、だれの最後のセルフィーが一番怖いかといったチャレンジ企画も定期的に開催されているようだ。
単純なお題でありながら、アウトプットのバリエーションが無限大である構造がまず興味深い。TikTokのアカウントにはベスト10画像が常に発表され、更新されるのだが、それ以外にも人それぞれの怖さのツボに訴えるような作品が満載。実は、AIの優秀性はだれもが怖いと感じる偏在性の恐怖よりも、アトランダムな形で繰り出される少数意見を推測して具体的な絵にしていくことにあるのではないだろうか。
ただ、大原則として存在しているのがディストピア的未来という一択でしかない事実も忘れてはならない。ひょっとしたら、AI側が予測する未来が予言的なニュアンスで多くの人々の脳裏に刷り込まれ、それが広まっていくという構図が既定路線という形で盛り込まれているのかもしれない。ならば、モチーフとして多く現れるキノコ雲に直結する核爆発も“十分にあり得るシナリオ”として認識されることになるだろう。
AIは、人々がディストピア思想に慣れることを目的としているのか。そして、ある程度は生まれるに違いない反発まで想定しているのだろうか。人間には真の目的は分らないが、AIは人間と同等の知識を得ただけではなく、“怖い”という概念をはじめとする心理的な要因においても追いついてきているようだ。
【参考HP】
・ニューヨークポスト
https://nypost.com/2022/07/29/ai-program-predicts-last-selfies-ever/
・The SUN
https://www.thesun.co.uk/tech/19353943/dall-e-ai-last-selfie-on-earth-prediction-tiktok/
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
関連記事
砂かけ婆は奈良妖怪! 古都に出没する怪老女の奇譚/奈良妖怪新聞・ババア厳選
妖怪シーズン・夏にききたい古都のオバケばなし5選。今回は、姿も正体も謎多き「ババア妖怪」たちを掘り下げる!
記事を読む
気象兵器は実用段階へ! CIAと米軍が2025年に天候を掌握する!
都市伝説研究家・宇佐和通が、インターネットの奥底で語られる噂話を掘り起こす。「HAARP」計画の変貌を踏まえ、気象兵器の脅威はアップデートされているようだ。 (2020年4月20日記事の再録)
記事を読む
世界神道樹立を目指し地球全体を魔界と喝破! 神道系霊能者・金井南龍/不二龍彦
戦後の神道系行者として独自の神道を確立した金井南龍かないなんりゅうう。その過激にして豊穣な知と行の蓄積は異彩であるがゆえに、今日に至るまで敬遠され、無視されてきた。そんな金井南龍の足跡を追いながら、彼
記事を読む
”ファティマの聖母出現”は予言されていた! 自動書記が導いた奇跡の真実/ケイ・ミズモリ
20世紀初頭、ポルトガルの寒村に突如として出現した聖母は、世界に関する3つの預言を遺した。そして実は、世界が注目するこの奇跡を、予め知っていた人々がいたという。 預言は、予言されていたーー! 衝撃の新
記事を読む
おすすめ記事