「死期を予知する猫」が老人ホームで話題! 入居者が亡くなる直前をそっと見守った予言猫の伝説
やはり猫には、人間の想像を超えた特殊能力が具わっているのだろうか…!? 老人ホームで入居者100人以上の死期を予言した猫の衝撃的実話!
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2000年先の未来で目覚めた男は、戦慄の真実を知った。そして元の時代に戻ると、それを詳細に書き留めたのである。はたして彼の手記は今後の人類の行方を示しているのだろうか――!?
1884年にスイスで生まれた言語学教授、パウル・アマデウス・ディーナッハは生涯を通じて健康不良に悩まされていたが、持病が悪化した1921年に昏睡状態に陥ってしまった。
目覚めた彼がいた場所は、明らかに異なる病院の病室であった。
気づいた医師たちがディーナッハのもとにやって来たが、医師たちの言葉が理解できなかった。しかし、ディーナッハがドイツ語を話していることを医師の1人が理解してくれたため意志の疎通が可能となった。
医師の説明によると、自分はアンドレアス・ノラムという名前の有名な物理学教授で、重大な事故に遭って病院に運ばれたのだという。
自分は別人になったということなのか? 混乱するディーナッハは病室の鏡を見ると、そこには見慣れない顔が映っておりパニックに陥った。やはり、自分は別人になってしまったのだ。
愕然としたディーナッハが力なく窓の外を見ると、そこには雲に届かんばかりにそびえ立つ超高層ビルや、宙を浮いて走り回るクルマなど、現実離れした風景が広がっていたのだ。
彼は「自分は死に、ここは天国なのだ」と思い始めた。そして医師たちは、「1921年に病院で気を失った」というディーナッハの説明を受け入れてくれた。この物理学者がショックによる記憶障害を発症していると理解したのだ。
その後、数日間でディーナッハは歩き回れるほど回復した。そして、病院内でもさまざまな不思議な 物事に触れることになる。
プロジェクション機器のような「景色を広く見渡すことができる水晶の壁」や、「暖かく柔らかい色で輝く金属製の物体」など、今まで見たことがないものが随所にあったのだ。
そして、タブレット端末を使って読書できることを知ったディーナッハが手当たり次第に書物に目を通してみると、驚くべきことにどうやら今は3906年であることを理解したのである。自分は別人の肉体になって、1985年先の未来にいるのだ。
信じ難いことであったが、覚悟を決めたディーナッハは、とにかくこの時代の知識を貪欲に吸収することにした。「レーガン・シュワーガー(Reagan Schwager)」と呼ばれる3Dマルチメディア装置を通じてさまざまな知識を吸収し、驚異的な未来の出来事の数々を追体験したのである。この装置は、サウンドとナレーションを伴う3D映像でコンテンツを再生し、その内容は手に取るように吸収できたという。
では、ディーナッハが3906年で知り得た人類史とは、どのような様相を辿るものであったのか。以下がその主なものだ。
● 2300年までの人類社会は、世界中が人口過剰、環境危機、食糧不足、戦争によって荒廃していた。2200年代に火星を植民地にすることに成功したが、その後に入植者全員が死亡する不幸な出来事が起きて計画は中断された。
● 2309年に中国と西側諸国との間で核戦争が起こり、大量の人命が失われ、北半球の放射性降下物地帯から大量の人々が移住した。この出来事は、最終的に戦争の恐怖が決して繰り返されないようにするための世界政府の設立に繋がった。それでも世界政府の概念に人々が納得するまでに数百年の年月を要した。
● 3382年に人間の脳に何らかの変化が起こり「ハイパービジョン」と呼ばれる新しい感覚が備わった。この能力によって人々の考え方が大きく変化することになった。
● 1000年以上続いた暗黒時代を経て、3400年には人類の新たな黄金時代が始まり、世界各地で生き残った10億人が平和と繁栄の中で暮らすことになる。この遠い未来の人々は「心配や恐怖に悩まされずに、のびのびとした子供たち」のようであるという。
3906年の未来で貪欲に知識を吸収していたディーナッハだが、ある朝目覚めると、そこは1922年の病院のベッドであった。彼は1921年から1年間、昏睡状態にあったというのだ。
そして、自分はもはやドイツ人物理学者ではなく、正真正銘のディーナッハに戻っていることを理解した。
体調を回復したディーナッハは、スイスからギリシャに移り住むことにした。ギリシャの地に腰を落ち着けたところで、自分が3906年で知り得た人類史について、憶えている限りの詳細を手記に残す作業に着手したのだ。
こうして書き上げた手記を、ディーナッハは教え子の一人であるゲオルギオス・パパハジスに託した。いつまた体調が悪化するかもしれない自分が持っているよりも、信頼できる人物に託すことを選んだのだ。
手記を一読したパパハジスは「そこには、核戦争、火星の植民地化、世界政府の構想、空飛ぶ乗り物、ホログラフィックディスプレイ、さらに地球外生命体との接触など、未来を洞察する詳細な文章が含まれていた」と後にコメントしている。
当初、パパハジスたちは手記を単なるSF小説として軽視していたという。しかし、本文を深く掘り下げるにつれて、最初は架空の物語だと思っていたものが、実際には重要な意味を持っていることに徐々に気づいたのだった。
この後、ディーナッハはギリシャのパンテイオン大学の法学教授および学長となったのだが、残念ながら再び体調が悪化し、1924年に結核で逝去する。
ディーナッハの手記はパパハジスの手によっていったん別の言語に翻訳された後、どういわけかアテネのフリーメイソンのロッジに渡り、高位のフリーメーソンの間で秘密裏に共有されていた経緯があるという。
長らく闇に葬られていたディーナッハの手記であったが、紆余曲折を経て2015年に英語訳版である『Chronicles From The Future: The amazing story of Paul Amadeus Dienach(未来からの年代記:パウル・アマデウス・ディーナッハの驚くべき話)』が出版されて大きな反響を呼ぶことになった。
多くの予言書と同様に、ディーナッハの主張をどの程度真剣に受け止めていいものなのか、困難を伴うのは明白だ。しかし、病弱な学者であったディーナッハが自分の著作物から利益を得ようとはしなかったという事実は、彼の主張が少なくとも誠実であったことを示している。1920年代にタブレットや3Dホログラム装置などの技術が登場することを示唆していた点も見過ごせない。しかし、この先2300年までは地球上で混乱が続くのだとすれはあまり歓迎したくない予言であるともいえそうだ。
【参考】
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/time-travel-proof-after-man-32624721
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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