ニュートンの終末予言「2060年」に秘められた本当の意味とは!? ハルマゲドンの発生年への猶予は間近
西欧近代科学の巨星、アイザック・ニュートンはその優れた科学研究の一方、聖書の黙示録預言の解読にも没頭しており、いずれはこの世に“終末”が訪れることを信じて疑わなかったといわれている。ではニュートンは、
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豊かな自然に囲まれた、セルビアの小さな村。19世紀、その村にふたりの予言者が現れた。彼らは自国の未来を正確に語り、ついには国家から危険人物視される。その彼らが残した予言に、現代社会を的確にいい表したものがあった。はたしてそれは、どのような内容なのか? (初出:月刊『ムー』2023年9月号)
19世紀のことだ。セルビアのクレムナという小さな村に、ミロシュ・タラビッチ(1809〜1854年)と、その甥であるミタール・タラビッチ(1829〜1899年)という人物が住んでいた。
彼らは、村人の将来はもちろん、セルビアを含む周辺諸国の未来の出来事を数多く予言したことで知られる、ちょっとした有名人だった。
なかでも為政者の死に方や戦争についての予言は次々と現実のものになっていったので、国から危険人物視され、その予言内容を流布する者は厳しく取り締まられた。つまりは彼らの予言には、それだけ
の信憑性と影響力があったというわけだ。
これを「クレムナの予言」という。
クレムナの予言の特徴は、未来の出来事が細部まで語られているという点にある。そのため、実際には彼らの死後に書き足されたり改変されたりしたのではないかという疑念を抱かれ、今も論争の的になっている。
じつは筆者も当初は偽書の類いだろうと思い、軽く受け流していた。あるいは予言が当たっていたとしても、それはあくまでもセルビア周辺の未来にすぎないのではないか、と。
ところが 2022年にパラパラと読んでいるうちに、たまたま次のような一節が目に入った。
「全世界がある病気に支配される。だれもが『私は知識があるからわかっている』と主張するが、だれも何もわかっていない」
詳細は後述するが、筆者にはこの予言が、まさに新型コロナウイルス騒動の世界を正確に表現しているように思えたのだ。
さらに、こんな一節もある。
「野の花から香りが抜けてしまい、人が慈悲の心を失い、川が健康を失うとき、世界最大の戦争が起きるだろう。
世界はりんごを真っぷたつに切るように、ふたつに分かれる」
これもまさに、ウクライナを舞台とした現在の世界情勢を表現しているかのようだ。
世界が真っぷたつに分かれる事態はすでに起きている。
これも後述するが、「世界最大の戦争」(第3次世界大戦?)はロシアを中心とする国々とNATO諸国に分かれ、ウクライナを通して間接的に激しい戦いを繰り広げている。
近い将来において、核兵器を使うような愚かな武力戦も示唆されており、やがて「世界最大の戦争」となる可能性も決して否定できない。
実際、ロシアはそれを匂わせる発言を繰り返しているのだ。
こうして読めば読むほど、クレムナの予言は、セルビアという一地方の問題ではないということに筆者は愕然とした。もしかするとそれは、われわれにも深く関係する、世界の未来を語っていたのではないか。
クレムナ出身で現在、タラビッチの予言関連の観光案内にも関わっているドラガン・ピエビッチは、予言には「第3次世界大戦」に関することも含まれており、NATOの衰退や、ロシアが多くの国に支持される未来が書かれていると主張している。
実際、そうした視点で読んでいくと、「なるほど」と思わせる予言、新たな発見がいくつもあった。
そこで筆者は、改めてクレムナの予言関連の資料をできる限り集め、全体を読み解いてみることにした。
資料のほぼすべてはセルビア語で書かれているので、翻訳ソフトで英語に自動翻訳したものをじっくりと時間をかけて読んでみた。関連するセルビア語の記事や解説文も、ウェブ上で捜しだしては英訳し、時代背景や事実関係を検証した。
こうした作業を進めるにつれ、こまごまとした疑問こそ残るものの、クレムナの予言はまったくの偽書ではない、という思いが強まった。
本稿では、クレムナの予言の全体像について解説したあとで、おもに甥であるミタール・タラビッチの予言を中心に紹介していくことにしよう。
~つづく~
★ 全編は、月刊『ムー』(2023年9月号)をご覧ください。
★ 『新釈・クレムナの予言 タラビッチが見た2025年』(たくきよしみつ/TANUPACK)発売中!
19世紀、セルビアの小さな農村クレムナ村から発信された「クレムナの予言」を読み直し、新たな解釈と未来への警鐘を見出した一冊。本稿では伝えきれなかった「クレムナの予言」の詳細がここにある。
たくきよしみつ
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