アマゾン奥地に生き延びている「ブラジルの翼竜」/世界の新七不思議
超常現象研究の第一人者・並木伸一郎がセレクトした〝新七不思議〟をご案内! 今回は〝UMAの七不思議〟に選定したなかから、ブラジルで目撃された古代生物を紹介します。
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南アメリカ大陸で栄華を誇ったという超古代都市ラタナバ。日本ではあまり耳馴染みのないこの超古代都市は、いかなるものなのか?
近年、その存在が囁かれている伝説の古代都市がある。1万4000年〜1万5000年前の南アメリカ大陸で栄華を誇っていたという超古代都市ラタナバ(Ratanabá)である。
ラタナバ研究の第一人者であり、ブラジルに拠点をもつダキラ研究所代表のウランディル・フェルナンデス・デ・オリベイラ氏によると、ラタナバとは古代ムリル族の言葉で、「王国から世界へ」を意味しているという。これは、過去出土した彫刻や碑文の文字に、イルディン(Irdin)語やトゥピ・グアラニー諸語といった複数の言語を組み合わせることで、ようやく解読に成功したもの。現在もまだ鋭意解読中だというが、じょじょにその全容が明らかになってきているようだ。
オリベイラによると、ラタナバは大規模な都市国家だった。町には石造りの建造物や運河が建設され、人々は合金を用いた非常に精巧な金属製の剣や装飾品を使用していた。そして、地下に張り巡らされた巨大な通路システムは、王都であるラタナバを中心に建築されていたという。
ラタナバを築いたのは「ムリル族」という幻の民族である。彼らは身長10メートルを超える巨人で、凝縮光やスカラーエネルギー、音の周波数といった、現代の科学技術を凌駕する高度な技術をもち、“地球の首都”として君臨していたというのだ。
これが事実であれば、まさにオーパーツ級の超古代文明となるが、残念ながらラタナバを示す遺跡はまだ発見されていない。だが、オリベイラによると、ラタナバがあった可能性が最も高いのが、ブラジル中西部に位置するマトグロッソ州アピカスのアマゾン地帯にあるという。
オリベイラは、ラタナバが南アメリカ大陸を太平洋から大西洋にかけて横断する先住民族の古道「ペアビル」周辺にあると断言している。これは30年にもわたる、氏の地道な調査の結果明らかになったもの。ペアビル・ルート周辺では記録にない文明の遺物や、謎の地下通路が発見されていることから、「近くに文明都市が存在していた証拠であり、ラタナバ伝説の地下通路システムの一部である可能性が高い」と主張しているのだ。
事実、2022年6月には、オリベイラ率いる研究チームが行った小型飛行機2機によるLight Detection and Ranging(光検出と測距/LiDAR)調査で、この地にあるはずのない構造形成を発見している。ブラジル軍とブラジル地理統計院(IBGE)が実施した地形・流域LiDAR画像からも詳しい調査がなされたが、この地域には直線的なラインを形成する地形や河川が一切ないことが明らかになった。
「地質学的断層はなく、何十億年にもわたる土壌侵食パターンとも異なっている。これは人為的な意図をもって作られた構造物であることはまちがいない」
そう断言するのは、地質考古学者のサウロ・ネリー氏である。ネリーによると、構造形成が見られた地域は約95ヘクタール。その中に、少なくとも30の道路と、50メートル以上の構造物が複数あるという。都市機能を備えた構造が見られることから、かなり高度な文明が発展していた可能性が高い、としているが、1万4000年以上も昔のことである。そのような文明が、南米に存在していたのだろうか。
もちろんオリベイラの主張には賛否両論ある。だが、サンパウロの連邦副大統領であるマリオ・フリアスが、ラタナバに関する研究資料の他、金属片やセラミックといった人工物の写真を確認した、とSNS上で述べたことから、さらなる物議を醸しているようだ。
しかし、ラタナバの調査はまだ始まったばかりである。今後さらなる調査が進むことに期待したい。
【参考】
https://www.dakilapesquisas.com.br/noticias/tecnologia-lidar-confirma-existencia-da-cidade-perdida-na-amazonia-brasileira/
https://www.diariodepernambuco.com.br/noticia/brasil/2022/07/existe-realmente-uma-cidade-escondida-na-amazonia.html
https://www.showmetech.com.br/ratanaba-fato-ou-fake/
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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