〈反響〉聖マラキの予言はローマ・カトリックの終焉ではなく循環の予言だったとは!
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◆シオン
「ムー」2025年8月号の「35年前の小説がローマ教皇レオ14世の即位を予言していた!!」は興味深かった。
前教皇フランシスコの2014年の即位から、次の教皇はどうなるのかと気になっていた。
「聖マラキの予言」には、ローマ・カトリックが滅亡するまでの教皇の名前が記されており、その最後の教皇が、フランシスコではないかといわれていた。
実際、マラキ予言では2025年はローマ教皇の系譜が途絶える年とも考えられるようだ。 その理由として、マラキは最後の教皇の紋章を「オリーブの栄光」としているかららしい。
実際、前々教皇ベネディクト16世は「オリーブ」の紋章を掲げる教会の出身。そしてフランシスコの紋章は、「栄光」を表す。
つまり、ふたりの教皇を合わせると「オリーブの栄光」となる。確かにここでローマ教皇の系譜が途絶えるともいえそうだ。
だが、ローマ・カトリックは終焉することもなく、2025年、第267代ローマ教皇レオ14世が即位した。結局、マラキ予言の意味は何だったのだろう。
と、この記事で驚いたのが、予言は終焉ではなく循環を意味していたことだ。教皇がレオ14世だったことが、この予言の本当の意味を明かしているという。
存在が確実だとされる最初の教皇はレオ1世という。バチカンのある場所をローマ・カトリックの聖地と定めた人物であり、「始まりの教皇」だとされる。
つまりマラキ予言は、ここで最初に戻った(循環した)ことになり、ここからまた世界は始まっていくということらしい。
また、レオ14世の誕生を予言していた小説があるという。
1990年の作品『ラザロ』だ。そこには同名の教皇レオ14世が登場する。彼は頑固な保守派だったが大病を機に一転、宗教と哲学、科学や社会を断絶ないものに調整しようと努力をする。
この『ラザロ」という題名が印象に残った。ラザロという名前は、イエス12使徒、ヨハネのことでもあるようだからだ。ラザロはイエスの啓示を受け預言書「ヨハネの黙示録」を書いたという。救世主によって希望を伝える預言の書だとされる。
だとすれば、小説の『ラザロ』という題名は、「ヨハネの黙示録」を書いたラザロを〝希望を伝える預言者〟の象徴として名づけたともいえるのではないか。そしてこの『ラザロ』がレオ14世誕生を予言したものならば、この小説家も神の啓示を受けて書いた可能性も十分にある。
今後、レオ14世は小説『ラザロ』の教皇のように権威的な宗教から決別し、さまざまな分野との協調を推進していくのだろうか。
(本投稿は月刊『ムー』2025年1月号より転載したものです)
<編集部より>
2025年8月号、嵩夜ゆう氏の記事への反響です。電子版でお読みください!
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