〈体験談〉未来の交通事故が視えていた? 不思議なおばあさんはタイムリーパーだったのかも
関連キーワード:
◆ミー
先日、車道を渡る信号待ちをしていると、私のすぐ横に、おばあさんがいつの間にか立っていました。 ちょっとぼーっとしていて気づかなかっただけと、特に気にしなかったのですが、そのおばあさんが、私の肩をポンポンと軽く叩いたのです。
え、何だろうとおばあさんの方を向くと、おばあさんは、
「あの子、痛かっただろうね、ほら、銀色のランドセルの、ポニーテールの女の子。声かけてあげればねぇ」と車の走っている方を指さして、それから両手を合わせました。
そうこうしているうちに、信号が変わったので、私はおばあさんの方を気にしながら渡ったのですが、おばあさんはそのまま渡りもせず、歩いて去っていきました。
何だったんだろう、気持ち悪いな、この車道で過去に小学生の事故でもあったのかな、とか、それで亡くなった子があのおばあさんには視えていたのかな、とか思いました。
それから1週間もしたころ、私が同じ場所で信号が変わるのを待っていたとき、小学校帰りと思われる女の子がふたり、反対の道を走っていました。
そして、ちょうど車が走っていないタイミングで、その子たちは渡ろうとしたのです。
女の子のひとりは、銀色のランドセルの、ポニーテールだったので、その瞬間におばあさんの言葉が頭をよぎり、とっさに「ダメよ!」と声をかけました。
その声に気づいた女の子たちは、すぐに渡ろうとするのをやめたのですが、その直後、猛スピードを出した車が女の子の目の前を通りすぎたのです。あのまま渡っていたら、すぐに轢かれていたでしょう。
女の子たちは青ざめて、そのまま信号が変わるのを待ってから渡りました。彼女たちとすれちがうとき、私は、「もう絶対、信号無視しちゃダメよ」と注意しました。女の子たちは、うなづきました。
それにしても、あのおばあさんはいったい……私が信号待ちをしていない未来が視えていた、ということなんでしょうか?
(本投稿は月刊『ムー』2025年1月号より転載したものです)
〈編集部より〉
謎のおばあさん、霊能者なのか未来人なのか? 事故を防ごうとするタイムリーパー? 事故を避けることができてよかったです。
※ あなたのミステリー体験、ご当地の不思議情報などはこちらからお送りください。

