〈体験談〉孫の悩みをピタリと当てていた父
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◆ハシモト
昨年76歳で亡くなった父は、勘が鋭いのか、人の悩みごとや迷っていることをピタリと当てていました。ただし、すべての人に対応できるわけではなく、なぜか孫だけです。
たとえば、5年前にはこんなことがありました。
私の長男坊が学校で、クラスメイトのいたずらで上履きを隠されたことがあります。
暗い表情で帰宅した長男坊が心配で、何かあったのかと尋ねても答えてくれません。
ところが、父が長男坊の顔を見たとたん、
「ああ、友達と何かあったな。そうだな、物が隠されたとか、そういうことだろう?」
と、すごいピンポイントでいい当ててきたのです。ふつう、「物が隠された」までいうことってありませんよね。
また、当時5歳の娘が夕飯中、気まずそうにしていたときも、
「何か壊れたんじゃないか? でも心配いらないからいってごらん」
と、唐突にいったことがあります。まさにそのとおりで、子供用のアクセサリーのような腕時計が止まってしまっており、娘は壊したと思っていたのでした。ただの電池切れでした。
なぜわかるのか、生前、父に尋ねたことがありますが、はぐらかされたきり。もっとしつこく教えてもらえばよかったと、悔やまれます。
(本投稿は月刊『ムー』2025年9月号より転載したものです)
<編集部より>
パパはエスパー…? いいお父さんですね。
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