〈体験談〉学校の先生が語った「19歳・厄年」における恐ろしいジンクス
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私が「19歳の厄年」に当たる年には、〝厄年〟というものの存在すら知らなかったため、何の不安や脅えもなく過ごしていたのです。
その年の学期が始まってすぐのころ、ひとりの男性教師が本校にまつわる「学校の怪談」的な話をしてくれました。
「どうしてなのか〝毎年、卒業制作の時期になると人(生徒)が死ぬ〟んだよ…」
と、身震いします。その一例としてあげられたのが「夜中に自宅で作業中、1階の窓の外で物音がしたので開けて見た途端、見知らぬ男性に刺されて亡くなった」という、〝通り魔的犯行〟でした。
そんなジンクスがあるのなら、本校の生徒である自分たちの身にも同様の災難が降りかかるかもしれないという思いから、「怖い! 怖い!」と悲鳴が上がりました。
その話をすっかり忘れて過ごしていた私でしたが、同年8月に痴漢にあって死ぬほどの恐怖を味わい、11月には通り魔に遭って失明しかけました。
母が「やっぱり厄年だからかしらねぇ……」と呟いたとき、もっと早く教えてくれていたら厄払いに行ったのに、と肩を落としたのはいうまでもありません。
後日、学校内で女子生徒たちに聞いて見たところ、厄払いに行ったという女子たちは「そのおかげか、災難は起こらなかった」とのことです。一方、行かなかった人たちは、何かしら心当たりがあると話していました。
もしかすると、先生が「学校の怪談」と思い込んでいた事例は「厄年におけるジンクス」だったのではないでしょうか。
(ロウザ)
<編集部より>
その先生が予言的な能力をもっているというより、厄の発生源のようにも読めますが……学校(土地)、19歳(年齢)などの一致によるかもしれませんね。
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