◆くうちゃん

　今まで当たった私の直感について聞いてください。
　ひとつめは、「ロイヤルコペンハーゲンの紅茶セット」の応募ハガキをポストに投函するときです。
「これ絶対当たるわー」
　と思いました。
　ふたつめは、夏のある日、スリッパに足を入れる瞬間、ゴキブリが入っていたらどうしようと怖くなったのです。
　すると本当にゴキちゃんが……「ギャー」しました。
　そして3つめ。
「鼻がもげる」という言葉が突然浮かんで、面白い言葉なので忘れないように手帳に書き留めました。
　その2日後、それは現実となりました。
　流しの三角コーナーの中のスポンジの上に、1個、アサリの貝殻が乗っかっていて、そのスポンジが今まで嗅いだことのない異様な匂いを放っていたのです。気を失いそうでした。

（本投稿は月刊『ムー』2025年3月号より転載したものです）

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