「闇を超えて、大調和へ」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    闇を超えて、大調和へ

    矢作直樹 著

    東京大学名誉教授が語りつくす驚愕の情報

     本書は、大きく分けてふたつの内容から成っている。先ず前半部分(第1章~第3章)では、「現代の政治・経済の実相」が、にわかには信じがたい驚愕の情報とともに明らかにされる。われわれが断片的に耳にしている陰謀論の数々――2020年のアメリカ大統領選における「不正選挙」、世界経済を支配するアメリカの「連邦準備制度」の実態、米経済に搾取されつつそれを支えざるを得ない日本のマネー、それらを裏から牛耳る「ディープ・ステート」――その詳細が、理路整然と解き明かされる様は、まさに圧巻である。
     続く後半部分(第4章~第6章)では、このような世界の支配構造に対して、われわれ日本人はどのように対処していくべきなのか、その方法が説かれる。それも「心持ち」「飲
    食」「体の使い方」「心身の休め方」といった超具体的な助言が縷々説かれるので、読んでいて認識を改めずにはいられなくなる。そして最終的に、読者の意識は「中今」と呼ばれる霊的覚醒の状態へと自然に導かれるのだ。

     著者の矢作直樹氏は医学者で、日本の最高学府である東京大学名誉教授であり、長年にわたり、医療の最前線において、東大病院の総合救急診療体制の確立に尽力してきた。
     それほどの偉人が、真心込めて語りつくした本書である。その内容がいかに一般人の常識を超越したものであっても、われわれとしてはただ、居住まいを正して謹聴するほかない。

    青林堂/1870円(税込)

    (月刊ムー 2026年01月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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