「陰謀論」耐性に意外な影響がある! 「ムー」監修ボードゲーム「都市伝説ダウト『証拠より論』」発売
ムー的な都市伝説に親しんでいれば陰謀論に翻弄されないーー。そんなイメージを体験的に検証できるアナログゲームが登場。その「陰謀論への耐性」の効果とは?
記事を読む

この箱に、世界のミステリーを巡る旅が詰まっている--。そんな声に導かれ、脱出ゲームも謎解きも未経験の漫画家が「不可思議スポットファイル」に挑んだ! その壁は……あみだくじ!?
リアル脱出ゲームでおなじみの株式会社SCRAPによるワールド謎ツアー『本当にある!? 謎が導く不可思議スポットファイル』なるものが話題になっている。ムー完全監修ということもあり、ミステリースポットをめぐる旅が体験できるようだ。
「蛸山さん、世界旅行に行きましょう。室内、しかも卓上ですが」
ーーという意味不明な依頼を受けて、一般販売開始の前、一足早くSCRAP本社にてワールド謎ツアー『本当にある!? 謎が導く不可思議スポットファイル』を先行体験することになった。
「ワールド謎ツアー」とは、謎解きキットと自身のパソコンやスマホを用いて、謎を解きつつ世界をめぐる累計6万人が体験したリアル脱出ゲームらしい。
その最新作『本当にある!? 謎が導く不可思議スポットファイル』は、文字通りに世界のミステリースポットを巡る内容で、なんとムー監修。パッケージにはUFOアブダクションやモアイ像、ナスカの地上絵、こっそり不気味な人形などなど、あやしいものが描かれている。
「ワールド謎ツアー」に必要なものは、筆記用具とハサミ、そしてLINEとGoogle マップが使えるスマートフォン(パソコンやタブレットも可)。パッケージなどには約4~5時間の所要時間が記されているので、じっくり取り組める時間も確保したほうがよさそうだ。
本作について詳しくは以下の記事でも紹介しているので、ご参照を。
……などと初見の感想を語ってはいるが、私、蛸山めがねはリアル脱出ゲームも謎解きも未経験であり、もうドキドキである。
本作の制作スタッフとムー編集者に見守られる中で、果たして異世界への扉を開けることができるのか…!? 緊張と期待の中で、いざ、開封。
旅の準備としてキットの中身確認をして、ツアーガイドのLINEを登録。すると不気味な雰囲気ながらも、説明がわかりやすい動画が届き、ガイドブックに記載された最初の謎を解いていくのだが……。

あみだくじのやり方がわからない。
まさか、謎解きのセオリーどころか「あみだくじのやり方」を私が理解していないことが発覚! 横棒を渡るのはわかっていたけど、つい上下にも動いてしまったりして……。人生経験を積んだ大人ならクリアできて当然の設問で固まる私。開発者の想定を下回るリテラシーですいません……。

ともあれ、いくつかの絵解きを乗り越えて答えをLINEに送ると、不思議なある場所の案内が届いた。Google マップのストリートビューのリンクに飛ぶと、ヨーロッパの街角に出る。しかも、普通の、街角と思いきや地名には「セドレツ納骨堂」とあり、見上げればドクロの像がそびえている。ここが第一の不可思議スポット、というわけだ。

LINEでの指示に従いタップしながら道を進んでいくと、次々と謎解き司令が飛んでくる。なるほどこれが「ワールド謎ツアー」! 謎解きとスマホ旅が連動しているのだ。

不可思議スポットをめぐるワクワクと謎解きのドキドキが、スマホから続々と届けられて、感情が大混乱。頭の中だけでも大変なのに、謎解きに必要なキットにシールを貼ったりハサミで切ったりと、後戻りできない作業も失敗したくなくて、痺れるような臨場感がある。海外の見知らぬ街でルールや習慣に戸惑ったり、危険なところに踏み込んでいないか緊張したりするのと似ている……。

スマートなデザインと不気味かわいいイラストのキットは工作そのものも楽しい。プレイ中にはムー監修ならではのコラムが散りばめてあり、より深く不可思議な世界に引き込まれる没入感だ。なんとも奇妙なガイドと解説役が添乗するツアーである。
気づけば謎解きに熱中しすぎて集中力のギアがあがったからだろうか、前頭葉がある額あたりがかゆくなっていた。

私が初心者であることを差し引いても、謎は手ごわい。でもLINEで案内役にヒントをもらうこともできる。世界各地のあやしい場所へ行き先の説明もなく連れだすオカ・ルートを信用していいのかと思えるが、ヒントについてはうさん臭さゼロの情報を小出しにしてくれる。

とくに時間制限はないから、数日に分けてじっくり考えながら旅してもいいだろう。または謎解きキットやGoogle マップを友達と囲んで頭をひねるのも楽しそうだ。謎に詰まったとき、不可思議スポットの恐怖に震えたとき、一緒に騒げると安心感が違う。
自分のスマホで不可思議スポットのGoogle マップをぐるぐる動いているとき、懐中電灯で探るような感覚になるし、タブレットやパソコンだと全体像を把握しやすいし、仲間と遊ぶときによさそう。端末ごとに感じ方の味変が可能だと思った。

プレイ後は、初謎解き体験で脳から何かしらが分泌されたのか「まだ世の中に不思議なことがあふれているなら、うかうかしておれん!」とポジティブ思考にまで到達。異様に腹が減って快眠の夜を迎えた。思考の迷路に迷い込む楽しさと、解決する爽快さを、この不可思議旅行でみなさまも味わってみてください!


ワールド謎ツアー『本当にある!? 謎が導く不可思議スポットファイル』
特設サイト https://realdgame.jp/s/worldnazo-mysterytour
◼︎ストーリー
「変わり映えのない日常に、飽き飽きしているあなたを、世界旅行へとお連れします!」
本屋で見つけた、どこかうさんくさい一冊の本。
その本を購入したあなたの前に現れたのは、不気味なスーツ姿の男だった。
「この本を買ったということは、退屈な日々に飽きている証拠ですね!
そんなあなたを、世界中の“不可思議なスポット”へご案内しましょう。さあ、この契約書にサインを! ほら!」
契約書に無理矢理サインを書かされたあなた。
旅の行き先は、骨で埋め尽くされた謎の場所、のどかな町に隠された極秘施設、そして1人の狂気が作り出した異様な光景。
「そうそう、契約書に書いてある通り、ツアーが終わるまでは帰れませんよ。ケケケケッ!」
世界中に実在する不可思議なスポットに仕掛けられた謎を解き明かし、無事に帰ってくることはできるのか!?
あなたの“ヤバい旅”が、今始まる!
◼︎プレイ形式
人数制限:なし (推奨プレイ人数:1~2人)
制限時間:なし/所要時間:約4~5時間
必要なもの:インターネットに接続できる端末、筆記用具、ハサミ
◼︎販売
一般販売:2025年11月25日(火) 10:00〜
◼︎販売価格
3,400円(税込)
◼︎販売場所
[店舗]リアル脱出ゲーム店舗、東京ミステリーサーカス、全国の書店
[オンライン]SCRAP GOODS SHOP(通販)、Amazon、楽天
※各店の営業時間に直接店頭にお越しいただきお求めください。
◼︎企画制作 SCRAP
◼︎監修 ムー
※「リアル脱出ゲーム」は株式会社SCRAPの登録商標です。
蛸山めがね
イラストレーター・漫画家。長崎県生まれ。猫・さんぽ・プロレス好き。ゲッターズ飯田×佐々木優太『幸せ舞い込む!あなたの開運神社』(朝日新聞出版社)、あべようこ『小学生のためのモンテッソーリ教育』(河出書房新社)などイラスト担当。
関連記事
「陰謀論」耐性に意外な影響がある! 「ムー」監修ボードゲーム「都市伝説ダウト『証拠より論』」発売
ムー的な都市伝説に親しんでいれば陰謀論に翻弄されないーー。そんなイメージを体験的に検証できるアナログゲームが登場。その「陰謀論への耐性」の効果とは?
記事を読む
ゴリパラは怪奇スポット巡礼者だった!? 日本橋のご当地妖怪も出現した「ムー怪奇ゲームフェス」レポート
2025年8月10日、コングレスクエア日本橋10周年記念で「ムー怪奇ゲームフェス with ゴリパラ」が開催された。怪奇、ゲーム、ゴリパラ、そしてムーというカオスの組み合わせの模様をレポートする。
記事を読む
貼る、積む、愛でる!「ムー コロコロマグネット」発売
役に立つ、そして、かわいい。
記事を読む
大仏の首でダウジング!? 謎グッズ「ミステリーファインダー」を深読み再評価する/初見健一
昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれ。疑惑と期待、畏怖と忌避がないまぜの体験は、いったいなんだったんだろう……? “懐かしがり屋”ライターの初見健一が、昭和レトロ愛好視点で当時を回想
記事を読む
おすすめ記事