氷漬けにされて見世物になっていた! 獣人UMA「ミネソタ・アイスマン」の基礎知識
毎回、「ムー」的な視点から、世界中にあふれる不可思議な事象や謎めいた事件を振り返っていくムーペディア。 今回は、1960年代後半にアメリカ・ミネソタ州で見世物にされていた氷漬けの獣人UMAを取りあげる
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「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2025年12月号、第500回目の内容です。
英国シェフィールド近郊で、趣味のパラグライダーを楽しんでいた60代男性K氏は、突然どうしたことか装備に不具合が生じて風力を失い、数千メートルの高度から地上めがけて急速落下!
だが、地面にあわや激突する寸前、運よく真下にあった巨大なテント状構造物に落下を遮られ、その表面を強く何回もバウンドしたおかげで、K氏は擦り傷は負ったものの命はなんとか助かった。
このテント状構造物は、路面の凍結防止用に撒かれるソルトグリット(岩塩と砂利の混合物)の常設置き場。日本ではスタッドレスタイヤやチェーン装着が一般的だが、イギリスでは普及率が低く、凍結防止剤(塩)のみで対応する地域が多いそうだ。
米プリンストン大の生態毒性学専門の生物学者カーラ・ラヴ博士は、1986年4月末に旧ソ連構成国ウクライナのチェルノブイリ原発で発生した爆発事故が、それ以後同原発の周辺2600平方キロ以内に設けられた立入り禁止地帯に棲息する狼たちの生態にどのような影響を与えたか、2014年以来継続調査している。
「狼の首輪に取りつけた発信器から届く情報を解析して、リアルタイムで彼らの現在位置や放射能の強度分布状態を計測しています」
博士の発見によれば、狼たちは毎日11・28ミリレム以上の放射線を浴びつづけているが、これは人間の安全許容量の6倍を超える。
博士はまた、狼たちの免疫システムが進化してDNAが大きく変化し、がん化リスクを大幅に減らして生存率を高めているという。
「これはきわめて前途有望な大発見です。狼だけではなく人間のがん予防にも大いに有効性があるのは間違いありませんからね!」
カナダの最大都市トロントのフェリクス=アントワン・ハメル氏は、市議会の補欠選挙に立候補はしたものの、総勢84人も乱立した立候補者中で、ただの1票も投票されないカナダ選挙史上初の〝投票ゼロ候補者〟となった。
ほかの83人は、自分の投票を含めて少くとも1票以上は獲得したが、ハメル氏は投票日当日、所用でトロント市外へ出かけたので、投票すらすっぽかしたのだ。
UPI電2024年6月28日付によれば、ハメル氏当人はこうコメントしたとか。
「当然の結果でしょう。僕だってこんな自分には投票しませんよ」
フェイスブックのオンラインマーケットで、本物(?)のUFOが売りに出されている。
売却希望者は自称メキシコ人。当人の話ではUFOは2個(あるいは2機? 2台?)あるそうだ。
最初のは2023年型の最新モデルで、最近機体が〝塗り替えられたばかり〟とか。また〝推進速度37段変換〟を標準装備し、ビーム1本で〝最大54頭の牛〟を同時に捕獲ないし誘拐可能とか。
この2023年モデルのUFOは〝真面目なバイヤー〟になら15万5千ドル(約2290万円)でお譲りできるそうだ。
さらに格安なUFOとしては、ちょっと古い2016年モデルもあり、こちらは9万4千ドル(約1400万円)とお買い得とか。
なんでも以前の所有者ふたりはこのUFOで、合わせて13万5千光年彼方の星まで行ってきたとか行かなかったとか。
まあ、信じるも信じないも、人それぞれでしょうが——
アメリカの歴史学者ティム・マーリンは、海難史上に有名なタイタニック号沈没の真相を「ついに解明!」とこのほど発表した。
イギリスの港町サウサンプトンからアメリカのニューヨークに向けて処女航海に出発し、北大西洋のカナダ・ニューファウンドランド島沖合いを航海中に氷山と衝突して、乗員乗客2224人のうち1514人が命を落したこの悲劇的大事故の真の原因は、海上大気中に突然発生した〝温度逆転層〟(通常とは逆に上空ほど気温が高くなる特異な気象現象)にある。
そのおかげで、船のマストの頂上にある見張り台からは、いつもより遠方の水平線すなわち偽りの水平線が見えたため、手前にある氷山が靄に隠されてしまって、それと気づいた時にはもう遅すぎたというわけだ。
最近スペインでは、AI(人工知能)を使って司教や大司教に化けた詐欺師連中が、純真な修道女たちを格好の標的にしている。
一例がハエン市のとある修道院を騙して、自分は大司教セバスチャン・チコだが、手術代が必要なので立て替えてほしいと、修道女たちから5000ユーロ(約88万円)を巻きあげようとした事件。
幸い、この時は修道女が騙されずに、AIにこう告げた。
「あなたはドン・セバスチャンではありませんね。声がいつもより嗄れています」
するとAIは平然と答えた。
「だから私なのだよ。お金が必要なのは、喉を手術してもらわなければならないからなのだ!」
ご注意。AIには良心の持ち合わせがないので、詐欺師には使い勝手がいいようです。
オーストラリアはシドニーのジュリオ・カッジラ氏は、ベランダに置いた飼い猫用餌皿を狙って寄ってくるカササギ(スズメ目カラス科)に業を煮やし、脅して追い払う目的で、お手製の張り子のフクロウを立ててみた。
ところが驚いたことに、カササギたちは逃げるどころか、逆にどんどん寄り集まり、カーカー呼びかけたり周りに蹲ったりして、ベランダから離れなくなった。
「どうやら自分のしたことは、かえって逆効果になったらしい」
とカッジラ氏は苦笑した。
ただし、この映像をティックトックで見たニューイングランド大の動物行動学者ギーゼラ・カプラン名誉教授によれば、これはカササギの崇拝行動ではなく、むしろ威嚇行動ではないかとのことだ。

南山宏
作家、翻訳家。怪奇現象研究家。「ムー」にて連載「ちょっと不思議な話」「南山宏の綺想科学論」を連載。
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