カラー写真も間取り図もたっぷり 最新版「事故物件」の現在地『恐い間取り4 全国編』

関連キーワード:

    住んだ物件は20超。誰よりも「事故物件」のリアルを知る松原タニシの新著が発売中。

    事故物件にまつわる30の怪談

    「事故物件」といえば大島てるか松原タニシか、そんな代名詞的存在になって久しい松原タニシさんの新著『事故物件怪談 恐い間取り4 全国編』が登場。

     2025年には全国各地に同時に7軒もの事故物件を借り、「事故物件住みます芸人」生活をスタートさせてから住んだ軒数は通算でもう24軒を数えるそう。本書ではタニシさんが実際に住んだ物件での体験談をはじめ、霊が行き来する霊道に建ってしまった物件、住むと離婚するという間取り、科捜研の元所員が調査した生物のミイラの話など、全国各地に取材したものをあわせた30をこすエピソードが掲載されている。

     このシリーズの特徴はもちろん物件の間取りが紹介されていることだが、ぞれぞれの図面を見ていると、やっぱりいかにも霊がでそうな不気味な様子……ということは全くない。むしろ逆で、どこにでもありそうなごく普通の間取りばかりだ。
     どんな家も事故物件になりうる、そして、そこで何が起こるかは全く予想できない。その事実こそが「事故物件」というものの怖さなのかもしれない。ジャンル的には怪談本だが、読むうちに人生について考えてしまう、「事故物件文学」とでも呼びたくなる唯一無二の一冊。

    『事故物件怪談 恐い間取り4 全国編』
    松原タニシ著、税込1,650円、二見書房

    *タニシさんのインタビュー記事はこちら!

    webムー編集部

    関連記事

    おすすめ記事