人生は取捨選択…蟠龍寺「死の体験旅行」で得たものとは?/石原まこちん・ムーさんぽ
都市伝説ウォッチャーの漫画家・石原まこちんが散歩気分で高みを目指すルポ漫画、9回目は……「苦」を味わうべく、「死」を散歩する。目黒・蟠龍寺で「死の体験旅行®」で、一度死んでみました……。
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東京・森下の「終活スナックめめんともり」で行われる「入棺体験ワークショップ」に参加。日本で唯一の棺桶デザイナー、布施美佳子さんのアテンドで入棺し、しばしこの世を離れる体験をして、生まれ変わった気分に!?
「カラオケないけどカンオケあります」、そんなキャッチフレーズが掲げられた「終活スナックめめんともり」に引き寄せられ、入棺体験をしてきました。
ナビゲーターは棺桶デザイナーの布施美佳子さん。有名な玩具メーカーに勤めているときに骨壺ブランドを立ちあげ、その後、独立。その前はアパレルのデザイナーをしていたそうで、センスのよさがポップな骨壺や位牌、ゴージャスな棺桶に表れています。こんな棺桶で荼毘に付されたら、おしゃれ欲が満たされて成仏できそうです。
「その人の人生が見えない葬儀には、ずっと疑問を抱いてきました。生前の姿が見える、悲しいだけじゃない葬儀がいいな、と思ったことが、葬送ブランドGRAVE TOKYOを立ちあげたきっかけです」と、布施さん。
ご自身は、50歳の記念に生前葬を行ったことで人生をリセットした感が得られ、後半の人生への意欲が出てきたそうです。
「生前葬は、(弔辞などで)人生で自分をいちばんほめてもらえる日。生きていてよかったと心の底から思えました。生きるのが辛くなった人は、気軽に入棺体験をしにきてください」
実際、落ち込んだり死にたくなったりしたときに入棺しにくるお客様も多いようです。
「棺桶の蓋を閉めて、しばらくして開けたときに生まれ変わった感じがします。棺桶の中で泣く人もいれば、笑いだす人もいる。長時間入るほど生き返った感が得られるので、ひと晩入っていたお客様もいました」
ちなみに、棺桶が置いてある部屋は、霊感がある人が来店した際に「かなりのパワースポットだ」と評していたとか。確かに棺桶の中にいたときは、想像以上に居心地がよかったです。
ほかの参加者の方々も「中が暖かかった」「すっきりしました」「こんなふうに明るい死を迎えたい」「死にたい気持ちになったとき、棺桶に入ったことを思いだしたら気持ちが落ちつきそう」と、ポジティブな感想を話していました。
「死」の予行練習にもなり、死への恐怖感が軽減されます。ただ、私は未婚で親戚づき合いもないので、だれが弔辞を読んでお葬式を執り行ってくれるのか……老後の現実を想像して少し怖くなりました。
辛酸なめ子
漫画家、コラムニスト。芸能界から霊能界、セレブから宇宙人まで独自の視点で切りこむ。
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