エスパー・小林が教える「運気を上げる結界の張り方」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。

    運気を上げる結界の張り方

    エスパー・小林 著

    さまざまな結界術を、わかりやすく具体的に紹介

     本書は「自分の運気を守り、運勢を上げていくための『結界の張り方』」を説く一冊である。
     著者によれば結界とは、「ある空間を内側と外側に分ける境目」のこと。たとえば、人間関係などで悪意を向けられたり、霊障を受けたりしたときに、自らの周囲に結界を張ってしまえばそれらに対処でき、疲弊の度合いを抑えられるのだ。
     著者のエスパー・小林氏は「現代の呪術師」の異名を持つ霊能者で、40年以上にわたって多くの人々に霊的助言を与えてきた。
     著書も数多く、過去に本欄で紹介したものもある。
     さて本書では、自分自身と任意の場所に結界を張るための基本技術が説かれた後、書物や手帳、覇気といった「目に見える結界」が紹介される。
     次いで「環境のパワーを採り入れる方法」(音楽、美術、アゲマン、座敷童、地蔵など)。さらに、「悪縁を絶ち、良縁を結ぶための結界術」。そして最後に、具体的なパワースポットが紹介される(銀座、浅草、デパ地下、富士塚など)。
     なお、日本は特殊な結界に守られた国であるようで、今後、万一、米中対立に巻き込まれたとしても、日本が敗戦する未来は見えないというから、そこは安心。
     巻末には、著者による門外不出の「五鬼幻役結界陣」を付属。これを普段目にするところに貼れば、結界が張れるとのことで、これだけでも買いであろう。

    三笠書房869円(税込)

    (月刊ムー 2025年6月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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