透視者アロイス・イルマイヤーの警告「人類最後の予言」/ムー民のためのブック

文=星野太朗

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    人類最後の予言

    マンフレッド・クラメス 著

    「この3日間で死に絶える」! 第3次世界大戦を予言

     1894年に南ドイツに生まれた、透視者アロイス・イルマイヤー。過去、現在、未来の出来事を「映像」としてとらえることのできた「世界唯一の天才」である。たとえば彼は、今から100年以上前から、キャッシュカードやスマートフォンの出現を予言していた(「みんな厚い紙きれでお金を下ろす」「人が黒い小箱で話したり遊んだりしている」)。
     このイルマイヤーだが、実は第3次世界大戦について、かなり詳細で具体的な予言を、いくつも残しているのだ。たとえば「数え切れないほどたくさんいるハト」と呼ばれるドローン。これが「黒い箱を本部の上空に落す」と、「すべてが死ぬだろう」。そして「二つの世界大戦を合せたよりも多くの人が、この3日間で死に絶える」と。何とも身震いを禁じ得ぬ予言である。

     本書は、イルマイヤーの予言のドイツ語原文に日本語対訳を添え、これを著者が解釈していくという形式を採る。また、予言とは何か、戦争とは何かに関する省察も加えられ、そうした時代を生き延びるための智慧も語られる。そこにあるのは、日本人に対する底知れぬ愛情である。
     著者マンフレッド・クラメス氏は、ドイツ生まれの療法家で、コロンボ公開大学名誉教授。あの珠玉の名著『交響曲「第九」の秘密 – 楽聖・ベートーヴェンが歌詞に隠した真実』 (ワニブックスPLUS新書)の著者でもある。ぜひ同書もお手にとってご覧いただきたい。

    知道出版1980円(税込)

    (月刊ムー 2025年4月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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