平安時代を襲った富士山噴火をリアルに描写! 小説『赫夜』(かぐよ)
それは、いつか必ずやってくる。
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映像化もされたホラーの新潮流!
いま、世界ではひそかに「スパニッシュ・ホラー文芸」が注目を集めているという。怪談やオカルトを愛するムー民でも「スパニッシュ・ホラー」は初耳……という人もいるだろう。文字通りスペイン語圏で発表されたホラーのことで、近年では国際的な文学賞にノミネートされたり映像化されたりと、文芸シーンのひとつのトレンドになっているそうだ。
そんなスパニッシュ・ホラーの代表的作品で、2021年にはNetflixで映画化もされた『救出の距離』が、国書刊行会より発売されている。
著者のサマンタ・シュウェブリンはアルゼンチン生まれの女性作家。
「そいつら、のたくる虫みたいな感じなんだ。」
そんなひとことからはじまる本作は、読み進めるほどに現実と虚構が混線し、じわじわと心が侵食されるような、いいようのない不安が襲ってくる独特なスタイルで貫かれている。実話怪談ともJホラーとも違った新感覚の恐怖、あなたは味わう勇気があるか……?
『救出の距離』(サマンタ・シュウェブリン著、宮﨑真紀訳著、税込3,300円、国書刊行会)
webムー編集部