九州の豪族・筑紫君一族から歴史を見る企画展示「筑紫君一族史」が九州歴史資料館で開催中

関連キーワード:

    北九州から古代日本の謎に迫る歴史企画展!

    九州の豪族・筑紫君一族とは?

     古代日本最大の内乱ともいわれながら、謎も多い「磐井の乱」。それは6世紀、北部九州を勢力圏とする筑紫君磐井(つくしのきみいわい)が朝廷に反旗を翻し、1年半にもわたって抵抗を続けた事件だ。「乱」の中心である磐井は戦さのなかで斬られたとも逃げのびたとも伝えられるが、その最期すら明らかにはなっていない。一方で現在磐井の墓の可能性が高いとされる福岡県八女市の岩戸山古墳は、当時の大王墓にも匹敵する規模の北部九州最大の古墳であり、その勢力の強さを雄弁に物語っている。

     そんな磐井を輩出した九州の覇者・筑紫君一族をほりさげる注目の展示が九州歴史資料館で開催中。筑紫の荒ぶる神を鎮めた女性司祭にして、筑紫君一族の祖先である甕依媛(みかよりひめ)にはじまり、一族がどのように勢力を拡大し、また「磐井の乱」後の世界をサバイブしていったのか。古代「日本」の成立過程を、筑紫君サイドの視点からみるユニークな内容になっている。

    企画展示「筑紫君一族史」
    会場:九州歴史資料館(福岡県小郡市)
    会期:12月8日(日)まで
    料金:一般210円、高大生150円

    詳細は公式サイトから https://kyureki.jp

    webムー編集部

    関連記事

    おすすめ記事