英国で心霊事件続発! 幽霊自転車や透明な人影が監視カメラで撮影される!
英国で監視カメラ絡みの幽霊騒ぎが2件、メディアを騒がせている。どちらも近年では稀に見る衝撃的光景だというが――!?
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「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2024年12月号、第488回目の内容です。
オーストラリアでは、新生児に親がつける名前に関して厳しい規制が存在し、攻撃的・侮辱的な名前はもちろん、身分差や階級差を示す名前や、広く一般の公益に反する名前も固く禁じている。
例えばプリンスやプリンセス、クイーンやキングという名、あるいは神話に登場する男女の神々の名などが、それに該当する。
だが、この世にはひねくれ人種もいるもので、女性ジャーナリストのクリステン・ドライスデールさんは自分の娘に、こともあろうになんと〝メタンフェタミン・ルールズ〟と名づけようとした。意訳すれば〝ヒロポン(覚醒剤)取締り法〟となってしまう。
当然、彼女の居住地の市役所はこのトンデモ名前の受け付けを断固拒否するものと思われたが、そこは例によって例の如き〝お役所仕事〟のおかげで、そのまますんなり通ってしまったのだ!
慌てふためいたのは目算が狂った女性ジャーナリストのほう。2023年9月20日付「ボインボイン・ドットネット」によれば、目下ドライスデール女史は、自分の届け出内容の取り消しと変更に必死の奮戦中だそうだ。
ブラジルのラランジャウドジャリ市が洪水に襲われた時、膝下まで水に浸かった通りをじゃぶじゃぶ歩いていたローチャ・オリヴェイラ君(18歳)は、だしぬけにビリビリッと強く感電して、一時的に左半身が麻痺してしまった。
2022年5月9日付「英メトロ」紙によれば、幸い命に別状はなくてすんだが、原因は泥水中に潜んでいた体長1・8メートルに達する巨大なデンキウナギに、ついうっかり触れたためだった。
インド中西部在住のニティッシュ・クマール君(17歳)は、5年前から下顎が腫れ上がって苦しんできたが、このほどやっと同国パトナ市にあるインディラ・ガンジー記念医科学研究所で、除去手術を受けられる運びとなった。
2021年7月12日付「デイリースター」紙によれば、いざ手術が始まって判明したのは、驚いたことに患部の腫瘍中にはなんと余分な歯が82個も埋まっていて、おそらく古傷が原因で遺伝子異常が発生していたためらしいと、担当の外科医師団は診断した。
「私が注目したのは、わが国のミサイル警報装置のセンサーに引っ掛かった隕石群について、政府機関が編纂したカタログです」
そう語るのは米ハーバード大の天文学者アヴィ・ローブ教授。
「私は学生諸君に、太陽系外から最高速で侵入して地球に接近したとおぼしき隕石群を、そのカタログから可能な限りリストアップするよう求めました」
学生のひとり、アミール・セラーチ君がその中から第1候補となりそうな隕石を見つけ出し、その速度から計算して地球大気中でどの程度燃焼し、地表のどの付近に落下したかを精密に割りだした。
同時に同じデータは、その隕石がおそらく鉄より硬い物質から構成されていることを示していた。
ローブ教授と学生セラーチが研究論文を発表してから数年後、今度は米国防総省内の宇宙司令部が問題の隕石に注目し、99・999パーセントの確率で太陽系外から飛来した侵入物体だと公に確認した。
現在、ローブ教授はこの確認を踏まえて、侵入物体が落下したと思しき太平洋のニューギニア沖合い付近の海底に、その残骸探しを目的とする探検調査隊を、ぜひとも派遣したいと願っている。
そこで教授は侵入物体の軌道と物質構成と当該海域の海流の動きから、たとえ残骸が芥子粒ほどのサイズに成り果てようとも回収は可能と確信して、落下した侵入物体の捜索と回収に必要な経費・総額150万ドル(約2億2400万円)をなんとか調達しようと、学界財界に目下働きかけている。
2022年8月12日付「NBCボストン・ドットコム」によれば、さらにローブ教授はこの侵入物体の正体について、太陽系外知的生物、平たくいえば〝異星人〟の高度科学技術の産物である可能性にまで踏み込んでいる。
しかし、たとえこれがただの隕石だとしても、地球の科学者たちが〝太陽系外からやってきた〟隕石をじかに手に取って調べるのはおそらくこれが史上初だから、それだけでも大いに意義深い。
教授はこう断言するのだ。
「ひょっとするとこれは人類が成し遂げた歴史上最重要な科学的大発見になるかもしれない。なぜならちょっと思いを深く巡らせればだれでもわかることだが、そこには大宇宙におけるわれわれの位置に関する展望を、大きく変える可能性が秘められているからだ!」
英国ウェールズに在住するジュリー・バーンさん(60歳)は、自宅の裏庭で何かが蠢くのを見て、防犯カメラをチェックした末、驚くようなそのその映像クリップをフェイスブックに投稿した。
裏庭の映像クリップの中で蠢いていたのは、向こうが透けて見える半透明の男の姿だった。
男はヘッドランプらしきものをつけ、ジュリーの家から出てきて庭をのろのろとよぎりながら、固い木のフェンスもそのまま通り抜けて、隣家の庭に入った。
それから捜し物でもするかのように、ときどき身を屈めて見回したりしたあと、再び引き返してくると家の中へ姿を消した。
その映像クリップを見たジュリーの友人たちは、男が腰を曲げ、のろのろと歩く姿を見て、〝半透明爺さん〟と命名した。
ジュリー当人もまたこの〝半透明爺さん〟が、おのれの目の錯覚でもカメラの誤作動の結果でもなく、ましてや防犯カメラに取りついた昆虫などの影のせいではもちろんないと固く信じている。
なぜならもしそうしたものだったなら、わざわざ固い木のフェンスを通り抜けてみせるなど、細かな芸当をするはずないからだ。
「ウェールズオンライン・ドットコムUK」2023年9月11日付によれば、バーンは現在、当地の郷土史を漁り、とくに自宅付近にまつわる昔話を発掘しようと努力しているそうだ。
南山宏
作家、翻訳家。怪奇現象研究家。「ムー」にて連載「ちょっと不思議な話」「南山宏の綺想科学論」を連載。
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