大洪水伝説の分布は「失われた超古代文明」の証拠か!? オーパーツ地図に隠された古代の大災害
大洪水で滅んだ超古代文明の神話は世界各地にある。その痕跡は、古地図オーパーツに遺されているのかもしれない。
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「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2024年9月号、第485回目の内容です。
米テキサス州西部ディミット近郊のサウスフォーク搾乳場で、突如大爆発が発生し、1万8000頭以上の乳牛が爆死した。
史上最悪の乳牛大量爆死事件となったこの大爆発の原因は、意外にもなんと牛たち自身が生産した(?)メタンガスだった!
英「ガーディアン」紙2023年4月14日付によれば、牛たちがゲップするたびに出るメタンガスが溜まりに溜まったところに、運悪く電気装置のどこかでショートが発生し、飛び散った火花から引火・爆発したらしい。
イギリスの有名海浜リゾート地ローストフトのニック・カーソン氏(62歳)は、酒好きなら手を打って喜びそうな世にも珍しい奇病〝自動醸造症候群〟(略称ABS)に罹って、四六時中いつも酩酊状態から抜けだせないでいる。
ちなみにこの奇病は、1972年に日本で初めて発見され、以来これまでに世界で数例ほど報告されているそうだ。
ABS発症の原因は、極端な食事制限や抗菌薬の乱用で腸内細菌のバランスが崩れ、イースト菌が異常増殖して酵母が糖分をどんどんアルコールに変換してしまうことにあるとされる。
結果的に、食事をするだけで腸内でアルコールが醸造され、酔っ払ってしまうことになる。
カーソン氏にこの奇病が発症したのは2003年のことで、仕事中の事故で強力な化学薬品を全身に浴びたせいだったという。
だが、医師の診察を受けたのはその後何年も経ってからで、それも奥さんがたまたまテレビの医療ドラマで、同じような設定のドタバタ劇を見たおかげだった。
現在カーソン氏の一番のお気に入りはヴィクトリア朝風スポンジケーキで、これを食べるとたちまち酔い潰れてしまうそうだ。
結婚難時代を迎えているオーストラリアで、ある男(匿名希望)が代わりに1体の女性型ロボットを6000豪ドル(約65万円)で購入したところまではいいが、気に入ったどころかまるで相手が生身の女性であるかのように、激しい恋にまで落ちてしまった。
この自動人形はなんと会話ができるし、笑ったり泣いたり、頭や手足を動かしたりもでき、体温までちゃんとそなえていた。
男はこの女性型ロボットを社交行事に連れ回し、その薬指には結婚指輪まで嵌めさせて、〝ロボット妻と結婚した世界初のオーストラリア人男性〟を自称している。
ペルーの首都リマで、マリア・ソテーロさんは可愛い仔犬を思ったより安値で購入して大喜び。
さっそく〝ランラン〟と名づけられた仔犬は、最初のうちは犬らしく見えていたが、成長するにつれて顔立ちが犬らしくなくなり、行動もだんだん犬離れしてきた。
犬にしては四肢が細すぎるし、尻尾がボサボサで、顔つきも鋭くなり、両耳が大きく立ってきて、隣り近所の鶏をしつこく追い駈け回しては殺戮するようになった。
結局、夫が獣医の元に持ち込んだ結果、正体は犬ではなく、アンデスギツネと判明したのだ。
ソテーロさん夫婦は落胆する。
「てっきり純血種のワンちゃんだと思っていたのに!」
イタリアはピエモント州ビエッラ在住の歯科医グイド・ルッソ氏(57歳)は、昨今世界に流行した新型コロナ感染症がらみのイカサマ容疑で、警察に通報された。
生来大のワクチン嫌いのルッソ氏は、接種会場でワクチンを接種される際、本物の腕に分厚いシリコンを被せた、いうなれば〝偽腕〟を、何食わぬ顔で看護師に差しだして注射を受けようとした。
この斬新な策略が成功すれば、ワクチン接種済み証明書が手に入り、以後は制約なく自由気ままに外出できることになる。
だが、いよいよ注射の本番になったとき、そのイカサマは看護師にあっさり見破られてしまった。
ルッソ氏の腕のゴムっぽい手触りと皮膚の色合い、それに低めの体温が、本物のそれと微妙に異なるのを気づかれてしまったのだ!
それでもまだルッソ氏は事態に楽観的で、「後で埋め合わせするから、ここは目を瞑ってほしい」などと迫ったため、看護師は業を煮やしてとうとう警察に通報し、警察も事態を重く見て、これは詐欺の部類に相当すると判断した。
「正直言って、微妙なところですな。本来ならバカバカしい話で一件落着にすることもできたはず。もし新型コロナがらみでさえなければ、これほどの騒ぎにはならなかったでしょうね」
とはピエモント州政府のアルベルト・シリオ知事の弁。
伝えられるところによれば、ルッソ氏は歯科医師の営業免許を、一時停止処分に付されたとか。
中米コスタリカはラフォルトゥナの遊園地で、ジップラインに乗って滑り降りてきたアンドリュー君(仮名)はふと、ラインの前方に1頭のナマケモノがぶら下がって、のろりのろりと降りているのに気がついた。
「あっ、ナマケモノがいるよ!」
と両親に知らせると、アンドリューはナマケモノに衝突して傷つけないように、進行にブレーキをかけ、それ以後は可能な限りスピードを出さないようにして、のろりのろりと進んでいくナマケモノの後からゆっくり降りていった。
とどのつまり、普通ならものの数秒で滑り降りられる距離を、アンドリュー君はなんと、15分もかかって降りる結果となった。
黒海の沿岸国ジョージアのポールディングで、仲間の車の悪ふざけに向かっ腹を立てた不良グループのひとりが、ピストルを向けて脅かそうとした。
だが、「デイリーミラー」紙2023年2月11日付によれば、ホルスターから完全に抜きださないうちに引き金を引いたため、暴発して自分の足先を撃ち抜いてしまい、病院へ緊急搬送されたという。
南山宏
作家、翻訳家。怪奇現象研究家。「ムー」にて連載「ちょっと不思議な話」「南山宏の綺想科学論」を連載。
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