南海トラフ地震「30年以内に70~80%で発生」は間違い!? 今週のムー的ミステリーニュース7選!

文=羽仁礼(超常現象情報研究所)

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    3月8~14日に世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、今知るべき7つを超常現象情報研究所と編集部が厳選!

    南海トラフ発生確率、実は20%程度?

     3月11日付『東京新聞』朝刊「シルマナブ」は、政府の地震調査研究推進本部が行う地震予測の問題点を指摘。1976年、当時の石橋克彦東京大学理学部助手が「東海地震説」提唱して以来、地震対策関連の予算が急激に増加したが、注目が南海トラフ地震に向けられたことで他の地域における関心が弱まったとも述べる。2018年に本部は、南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率を70~80%と発表したが、この計算式は他の地域に使用されたものと異なり、全国基準のモデルで計算すると20%程度とも指摘している。

    https://president.jp/articles/-/79308

    AAROがまさかのUFO全否定!?

    画像は「AARO」より引用

     米国防総省の全領域異常対策室(AARO)は8日、UFOに関する最新の報告書を公表し「地球外の技術の存在を示す証拠はない」とした。政府や企業が、地球外からの飛行物体を回収・分析していたとの主張も「根拠がない」とした。また、軍事施設をエイリアンが視察したとの情報は証言者の勘違いで、軍の元関係者がUFOに触れたという情報もステレス戦闘機に触れたことが誤って伝わったものであり、地球外からの飛行物体が墜落した破片というものも、地球に存在する合金だと述べている。
     3月9日付『毎日新聞』夕刊、3月10日付『産経新聞』朝刊、及び3月11日付『日経新聞』朝刊等に関連報道。

    https://www.aaro.mil/Portals/136/PDFs/AARO_Historical_Record_Report_Volume_1_2024.pdf

    物を拾う・転倒・大声が厳禁の山

     酒場詩人の吉田類が全国の低山を登る「にっぽん百低山」(NHK総合)は、3月12日放映分で長崎県にある龍良山(たてらやま)を紹介。この山は對馬地域に残る天道信仰の聖地として人の立ち入りや伐採が一切禁じられており、今でも転んではいけない、大声を出してはいけない、物を落としても拾ってはいけないなどのルールが残る。
     また3月13日放映分では埼玉県の武甲山を紹介。日本武尊を祀るという山頂の御嶽神社や、秩父のオオカミ信仰、秩父夜祭との関連にも触れた。

    https://www.nhk.jp/p/ts/NLKZP1Q6Y7/episode/te/EVYWVM817M/

    プリニウスの頭蓋骨の真実

     3月9日放映「世界ふしぎ発見」(TBS)は、イタリアのポンペイ遺跡と、ベスビオ山の噴火を見に行って死亡したローマの博物学者プリニウスを紹介。プリニウスを元祖ミステリーハンターと位置づける。ローマ衛生芸術歴史博物館には、臨終の地スタビアで発見されたプリニウスの頭蓋骨と伝えられるものがあるが、これは白人の頭部に黒人の下顎を組み合わせた偽物だったという。
    バックナンバー|TBSテレビ:『日立 世界ふしぎ発見!』

    https://www.tbs.co.jp/f-hakken/onair/240309.html

    「月面に原発」本気のロシアと中国

     3月8日付『東京新聞』夕刊「月面に原発」によれば、ロシア南部ソチで開催された若者の国際フォーラムで、ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスのボリソフ社長が、中国と共同で月に原子力エネルギー供給施設を設置する構想を「真剣に検討している」と述べた。

    https://www.47news.jp/10614197.html

    小惑星「プシケ」の価値

    NASAによって描かれたプシケの想像図。画像は「Wikipedia」より引用

     3月11日付『読売新聞』朝刊「ニュースの門」は、科学部の山波愛記者が月や小惑星に埋蔵される資源とその採掘計画について解説。小惑星プシケに含まれるニッケルの価格は、単純計算で1000京ドルになるという。ただし、地球まで運ぶ費用も莫大なものになるようだ。

    https://www.yomiuri.co.jp/science/20230926-OYT1T50099/

    テレポーテーション研究最前線

     3月10日付『日経新聞』朝刊「科学の扉」は、量子エネルギーテレポーテーション(QET)の研究について解説。量子もつれをおこしている物質の一方にエネルギーを与えると、他方からエネルギーを取り出せるというもので、2022年と2023年に実証実験が行われたという。

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC08CUH0Y4A200C2000000/

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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