17号で終わりではなかった、アポロ計画の真相／真実の目『宇宙奇譚集』プレビュー その６

アポロ計画には続きがあった！

　2006年、アポロ計画で撮影された月面写真のうち、1971年７月に打ち上げられたアポロ15号が撮影した１枚に注目が集まりました。
　ＮＡＳＡは、当時撮影された写真を、他の写真と一緒に公式のホームページに掲載。
　写真には、どう見てもまるで〝ロケットの残骸〟を思わせるような形をした岩石があり、ネット上で、「月面のノアの方舟ではないか？」と議論されるよう になったのです。

　しかし間もなく、この写真は岩石の部分が見えにくく加工されたものに変更 されました。
　ＮＡＳＡのこの動きは藪蛇になり、当然、憶測を呼びます。
そして、この岩石は月のどこにあるものかと、人々の好奇心を刺激し、月周回衛星「かぐや」や月探査機「嫦娥」といった、ＮＡＳＡ以外の写真から、岩石の座標がすぐに特定されました。

　その後さらに、この画像に関連する話が浮上します。 2007年４月、YouTube に「retiredafb」というアカウントによってとある映像が投稿されました。（リンク）
　その映像は〝月の裏側〟で撮影されたもので、アポロ15号が撮影した〝ロケットの残骸〟〝月面のノアの方舟〟とそっくりの物体が映っていたのです。このことから、大きな話題になりました。 投稿主によれば、映像に映っている物体の高さは約５００ｍ、長さは約3300ｍと、超巨大。
　物体の表面には規則性のある模様が刻まれており、ボディは異なるパーツで構成されているようで、明らかに高度な文明技術によって作られた物です。しかもその物体は、〝アポロ20号（！）〟が上空から撮影したものだというのです。

　アポロ20号……これは奇妙です。
　周知のとおりアポロ計画は、1972年の17号で終わっているのですから。ですが、実際はそうではなかったようです。
極秘裏に計画は継続されたという噂があるのです。
　アポロ18号は月に行かなかったものの、19号、20号はＮＡＳＡではなくアメリカ空軍の監視下でバンデンバーグ空軍基地から、1976年に打ち上げられたというものです。
そのミッションは、地球外生命体の残した宇宙船の調査だと言われています。
　YouTube 映像は、上空からの巨大構造物を映し出した後、さらに月面に降りての調査映像が続きます。それは、アポロ20号の飛行士たちが構造物の内部に足を踏み入れて撮影したもの。
　　その映像にはなんと、目を３つもつ女性の遺体らしきものが映っていました。
　これはさすがにオカルトすぎるだろうと思えます。
　ですが、この件について、私なりに分析してみたいと思います。

奇妙な月面映像の真偽を検証する

　私が気になるのは、ＮＡＳＡかが〝本当にアポロ20号という秘密プロジェクトを実施したか〟という点と、〝この映像は捏造かどうか〟という点です。

まずこの映像を投稿したアカウント「retiredafb」ですが、retired は引退と いう意味で、afbは「Air Force Base」、つまり空軍基地という英単語の頭文字 をとっています。
　2007年5月、イタリアのＵＦＯ研究者ルカ・スキャンタンブロが、この 投稿主とのコンタクトに成功、オンラインでインタビューを行いました。
　インタビューの内容から、投稿主の名前はウィリアム・ラトリッジ。彼は1931年生まれの元アメリカ空軍の研究員で、後にＮＡＳＡのアポロ20号のクルーに選抜されたそうです。
　当時、彼らは月にあった宇宙船に入り、異星人と思しき女性と男性の遺体を発見しました。男性の遺体は損傷が激しい状態でしたが、女性はほぼダメージがないように見えました。ラトリッジらは医療装置をその体に付けて、地球側 に装置のデータを分析してもらいました。
　結果はなんと、女性には生体反応があるとの返信。アポロ20号は眠っている状態の彼女を地球に連れ帰り、任務を終了させたそうです。

　インタビューでラトリッジが、自分の身分を証明できる書類と、アポロ 号 に関する時間の映像を後日公開すると言いましたが、インタビューの後、彼は二度と現れることがありませんでした。

　ここから意見が２つに分かれます。
　映像が捏造だと思われる理由としては、宇宙船が映っている映像の背景が真っ黒であることから、宇宙船は模型だと推測できるというもの。また、映像には 建物も映りましたが、これは1978年に上映された映画のワンシーンだということがわかったのです。
　しかし映像を本物だと主張する人たちの理由は、まず、この映像は70年代の器材で撮影されたことにほぼ間違いがないということ。これは、映画製作に精通している人からの意見によります。
また、映像にあったアポロ宇宙船のパネルが実際の物とほぼ一致していることも、根拠の１つになっているようです。捏造派の主張する、宇宙船映像の背景が真っ黒という点については、探してみると、背景のある映像も存在することで否定されます。

　また、retiredafb のチャンネルにあったオリジナルの映像を見た人たちによると、最初にアップされた映像には建物などはなかったということです。後に引用された動画の中で、建物のシーンが初めて現れたということ。
　私としては、映像とアポロ20号の存在の真偽は判断できないと思っています。ですが、映像、そしてラトリッジの発言が本当であるならば、今も月にはあの 巨大な人工構造物が残されており、そして地球のどこかには、月から連れ帰ったあの異星人女性が生きている可能性があります。