心霊写真はカメラに霊が憑依する現象だ!? 人魂がデジタルデータ内を移動する恐怖体験/久野友萬
読者は、心霊写真を撮ったことがあるだろうか。筆者はある。心霊スポットの取材をしていた時期に撮れた。奇妙な現象が何度か起きたが、中でも興味深かったのが人魂を撮った時のことだ。
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小林信正 著
元TVプロデューサーが、過去に体験した生々しい心霊現象を語り尽くした一冊
霊能力・超能力はあるのか。人は死後どうなるのか。霊の憑依、先祖の因縁、そして生まれ変わりとは。
本誌の読者ならだれもが興味津々であろうこれらの問題は、現在の科学では、その是非を証明することができない。なぜならこうした現象の多くは再現性がなく、一定条件下の追試が不可能だからである。
だが一方で、そうした現象の実在を、固く信ずる人々がいることもまた事実。何しろ、われとわが身で実際に体験してしまえば、もはや信ずる以外にないからである。本書の著者もまた、そんなひとり。
著者の小林信正氏は、TVの創生期から長年にわたってTV局のプロデューサーを務め、その間、国内外を問わず330人に上る超能力者を取材。「超常現象スペシャル」など、日本の心霊番組の草分けを制作してきた。
定年退職後も、日本心霊科学協会などの団体を通じて、心霊研究に携わること60年以上。まさにこの道の大先達である。霊界研究家としても知られた、往年の大俳優・丹波哲郎氏とは盟友。さらに著者の姪御さんや娘さん、家政婦さんに至るまでが霊感体質であるらしい。
本書は、そんな著者が過去に体験した、生々しい心霊現象を語り尽くした一冊。
番組撮影のために華厳の滝を一時的に止めて滝壺を探査するわ、カミオカンデから借りてきた特殊カメラで幽霊の撮影実験を試みるわ、禁足地に立ち入って武将の霊に取り憑かれるわ、特異能力者によって先祖や前世を霊視されるわ、まさにやりたい放題で、まず普通の人間には体験できそうもない面白いエピソードが、目白押しである。
TVというと、とかく「ヤラセ」と思われがちだが、本書によれば「ここに書かれている事はすべてヤラセ無し」というから頼もしい。こうした豊富な体験を踏まえ、著者は目に見えない不可思議な心霊現象は「存在する」と断言する。
霊なんかを信じる人は、悪徳霊感商法に引っかかりやすいという指摘もあるが、本書では、そうしたものへの対処法も、しっかり紹介されているので安心である。
心霊の「研究を通して人間のあるべき生き方を考えることができればいい」という著者の願いを、ぜひ真摯に受け止めていただきたい。
(2023年11月号掲載)
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