昭和的売文屋・五島勉へのシンパシー/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録
昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想。 前々回、前回に続き、故五島勉氏の仕事を回想する。終末予言を発見、発掘した”売文屋”の生涯を讃えよう
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バラエティあふれる「人形」を集めた企画展が開催中!
「人形」という文字をみて、どんなものを想像するだろう。「にんぎょう」と読めば子供用のかわいらしい人形やフィギュアが思い起こされるが、「ひとがた」と読んだらとたんにどこか恐ろしい呪物的なものが浮かんでくる。もちろん「呪いの人形」だって人形のひとつ。日本の文化のなかの人形は、もはや体系化することも難しいほどにバラエティあふれるものになっているのだそうだ。
渋谷区立松濤美術館(東京都)で開催中の「私たちは何者? ボーダレスドールズ」展示は、そんな多様な人形を、あえて特定の枠におしこめずに「人形そのもの」として紹介する挑戦的な企画展だ。
展示は、1000年前にほんとうに呪具として用いられていた平安京出土の「人形代」、いまも信仰される神を宿す人形「オシラサマ」などからはじまり、明治時代の生人形やマネキン、そして現代アートとしてのフィギュアへと展開していく。なんとラブドールまで展示されるというから、その幅広さと、人形の多様性にあらためて驚かされてしまう。


概念も枠組みも変幻自在にのりこえる人形たちをずらりとみていくことで、逆説的に自分たちが閉じ込められ、囚われている無意識の檻が浮かび上がってくる……そんな稀有な体験をすることができるかもしれない。
人形は、かわいくて、こわい。そしてとってもおもしろい。


私たちは何者? ボーダレス・ドールズ
場所:渋谷区立松濤美術館(東京都)
期間:前期 〜7/30(日)、後期 8/1(火)〜8/27日(日)
料金:一般1,000円〜 詳細は美術館公式サイトにて
*18歳未満(高校生含む)の方は、一部作品が鑑賞不可です
https://shoto-museum.jp/exhibitions/200dolls/

webムー編集部
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